Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       install - install 8.32 のマニュアルページ

書式

       install [OPTION]... [-T] SOURCE DEST
       install [OPTION]... SOURCE... DIRECTORY
       install [OPTION]... -t DIRECTORY SOURCE...
       install [OPTION]... -d DIRECTORY...

説明

       install  プログラムは選択したコピー先にファイル (通常は直前にコンパイルした ファイル) をコ
       ピーします。 GNU/Linuxシステムですぐに使用できるパッケージ  をダウンロードしてインストール
       したい場合は、  yum(1) や apt-get(1) のような パッケージマネージャーを代わりに使用してくだ
       さい。

       最初の 3 個の書式は SOURCE から DEST へ、または複数の SOURCE を既存の  DIRECTORY  に、パー
       ミッションモード、所有者/グループを設定しながらコピーします。  4  番目の書式は、指定された
       DIRECTORY を必要であれば親ディレクトリも含めて作成します。

       長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。

       --backup[=CONTROL]
              コピー先にファイルが存在する場合は各ファイルのバック アップを作成する

       -b                  --backup と同様だが引数を取ることができない

       -c     (無視される)

       -C, --compare
              コピー元とコピー先の組をそれぞれ比較する。それらが同じ 場合はコピー先を変更しない

       -d, --directory
              全ての引数をディレクトリとして扱う。指定したディレクトリ の構成要素を全て作成する

       -D     DEST の指定で存在しないディレクトリがあればすべて作成する (但し DEST  自身は除く)。
              --target-directory  の場合は 親ディレクトリも含めてすべてのディレクトリを作成する。
              その後、SOURCED から DEST へのコピーを行う。

       -g, --group=GROUP
              グループ所有権を、プロセスの現在のグループではなく、 GROUP に設定する

       -m, --mode=MODE
              パーミッションを rwxr-xr-x ではなく MODE (chmod と同じ 指定方法) に設定する

       -o, --owner=OWNER
              所有権を設定する (スーパーユーザーのみ)

       -p, --preserve-timestamps
              DESTINATION ファイルのアクセス/更新時刻を SOURCE の時刻に設定する

       -s, --strip
              シンボルテーブルを strip する

       --strip-program=PROGRAM
              バイナリを strip する時に使用されるプログラム

       -S, --suffix=SUFFIX
              バックアップ接尾子を SUFFIX にする

       -t, --target-directory=DIRECTORY
              全ての SOURCE 引数を DIRECTORY にコピーする

       -T, --no-target-directory
              DEST を通常ファイルとして扱う

       -v, --verbose
              ディレクトリを作成したときにその名前を表示する

       --preserve-context
              SELinux セキュリティコンテキストを保持する

       -Z     コピー先ファイルと作成されたディレクトリの  SELinux  セキュリティコンテキストを  デ
              フォルトタイプに設定する

       --context[=CTX]     -Z と同様だが、 CTX が指定された場合は、
              SELinux や SMACK のセキュリティコンテキストを CTX に設定する

       --help 使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       --suffix も環境変数 SIMPLE_BACKUP_SUFFIX も設定されていない場合、 バックアップ接尾辞は '~'
       になります。 バージョン管理方法は --backup オプションや VERSION_CONTROL 環境変数で  選択で
       きます。以下の値を指定できます:

       none, off
              バックアップを作成しない (--backup を付けた時でも)

       numbered, t
              番号付きバックアップを作成する

       existing, nil
              番号付きバックアップがあれば番号付き、

              そうでなければ、simple で作成する

       simple, never
              常に簡易バックアップを作成

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバ
       グは   <https://translationproject.org/team/ja.html>    に連絡してください。    詳細な文書
       <https://www.gnu.org/software/coreutils/install>  (ローカルでは  info '(coreutils) install
       invocation' で参照可能)。

作者

       作者 David MacKenzie。

著作権

       Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version  3  or
       later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This  is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       install の完全なマニュアルは Texinfo  マニュアルとして整備されている。もし、  info  および
       install のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info install

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。