Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       a64l, l64a - long と base-64 を変換する

書式

       #include <stdlib.h>

       long a64l(const char *str64);

       char *l64a(long value);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       a64l(), l64a():
           _XOPEN_SOURCE >= 500
               || /* Glibc since 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は 32 ビット long 整数と リトルエンディアン base-64 ASCII 文字列 (長さ 0 〜 6)
       の間の変換を行う。 a64l()  の引数の文字列が 7 文字以上の場合、 最初の 6 バイトが使われる。
       long  型が  32 ビットより大きい場合、 l64a()  は value の下位 32 ビットのみを使い、 a64l()
       は 32 ビットの結果を符号拡張 (sign-extend) する。

       base-64 システムで使われる 64 個の文字は以下の通りである:

              '.'  は 0 を表す。
              '/'  は 1 を表す。
              0-9  は 2-11 を表す。
              A-Z  は 12-37 を表す。
              a-z  は 38-63 を表す。

       よって 123 = 59*64^0 + 1*64^1 = "v/" である。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────────────────┐
       │インターフェース属性                  │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────────────────┤
       │l64a()           │ Thread safety │ MT-Unsafe race:l64a │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────────────────┤
       │a64l()           │ Thread safety │ MT-Safe             │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────────────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       l64a()  で返される値は静的バッファーへのポインターかもしれないので、  以降の呼び出しで上書
       きされる可能性がある。

       value が負の場合、 l64a()  の動作は定義されていない。 value が 0 の場合は空文字列を返す。

       これらの関数は glibc 2.2.5 以前では間違っている (最上位デジットを最初にしている)。

       これは uuencode(1)  で使われるエンコーディングではない。

関連項目

       uuencode(1), strtoul(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2020-08-13                                    A64L(3)