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名前

       casin, casinf, casinl - 複素数の逆正弦 (arc sine)

書式

       #include <complex.h>

       double complex casin(double complex z);
       float complex casinf(float complex z);
       long double complex casinl(long double complex z);

       -lm でリンクする。

説明

       これらの関数は複素数  z の逆正弦 (arg sine) を計算する。 y = casin(z) ならば、 z = csin(y)
       が成立する。 y の実部の値は区間 [-pi/2,pi/2] から選択される。

       次の関係が成立する:

           casin(z) = -i clog(iz + csqrt(1 - z * z))

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │casin(), casinf(), casinl()  │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

関連項目

       clog(3), csin(3), complex(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2015-04-19                                   CASIN(3)