Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
getrpcent, getrpcbyname, getrpcbynumber, setrpcent, endrpcent - RPC エントリーを取得する
書式
#include <netdb.h> struct rpcent *getrpcent(void); struct rpcent *getrpcbyname(const char *name); struct rpcent *getrpcbynumber(int number); void setrpcent(int stayopen); void endrpcent(void);
説明
getrpcent(), getrpcbyname(), getrpcbynumber() はそれぞれ以下の構造体へのポインターを返す。 この構造体は RPC プログラム番号データベース の各行のフィールドを含んでいる。 struct rpcent { char *r_name; /* name of server for this RPC program */ char **r_aliases; /* alias list */ long r_number; /* RPC program number */ }; この構造体のメンバーは以下の通り。 r_name この RPC プログラムのサーバの名前 r_aliases RPC プログラムの別名のリスト。ゼロで終端されている。 r_number このサービスの RPC プログラム番号。 getrpcent() はファイルの次のエントリーを読み込む。必要ならばデータベースへの接続がオープン される。 setrpcent() はデータベースへの接続をオープンし、 次の読み込みエントリーを先頭のエントリー に設定する。 stayopen が 0 でない場合、 一つ一つの getrpc*() 関数の呼び出し間でデータベー スへの接続をクローズしない。 endrpcent() はデータベースへの接続をクローズする。 getrpcbyname() と getrpcbynumber() はファイルの最初から一致する RPC プログラム名かプログラ ム番号が 見つかるか、ファイルの最後 (end-of-file) に到達するまで、順番に 探していく。
返り値
成功すると、 getrpcent(), getrpcbyname(), getrpcbynumber() は、静的に割り当てられた rpcent 構造体へのポインターを返す。 EOF か エラーに遭遇した場合には NULL を返す。
ファイル
/etc/rpc RPC プログラム番号データベース
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌─────────────────────────────┬───────────────┬────────────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├─────────────────────────────┼───────────────┼────────────────┤ │getrpcent(), getrpcbyname(), │ Thread safety │ MT-Unsafe │ │getrpcbynumber() │ │ │ ├─────────────────────────────┼───────────────┼────────────────┤ │setrpcent(), endrpcent() │ Thread safety │ MT-Safe locale │ └─────────────────────────────┴───────────────┴────────────────┘
準拠
POSIX.1 にはない。 BSD 系、Solaris や他の多くのシステムに存在する。
バグ
全ての情報は静的領域に格納される。 保存するためには全てをコピーする必要がある。
関連項目
getrpcent_r(3), rpc(5), rpcinfo(8), ypserv(8)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。 2020-04-11 GETRPCENT(3)