Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
malloc_usable_size - ヒープから確保したメモリーブロックのサイズを取得する
書式
#include <malloc.h> size_t malloc_usable_size (void *ptr);
説明
malloc_usable_size() 関数は、 ptr が指すブロックで使用可能なバイト数を返す。 ptr は、malloc(3) や同様の関数で割り当てられたメモリーブロックへのポインターである。
返り値
malloc_usable_size() は ptr が指す割り当て済みメモリーブロックで使用可能なバイト数を返す。 ptr が NULL の場合、 0 が返される。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌─────────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├─────────────────────┼───────────────┼─────────┤ │malloc_usable_size() │ Thread safety │ MT-Safe │ └─────────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
この関数は GNU による拡張である。
注意
malloc_usable_size() が返す値は、 要求された割り当てサイズよりも大きい場合がある。 これ は、メモリーアラインメントと最小サイズの制約のためである。 この超過バイトをアプリケーショ ンは悪影響なしで上書きすることができるが、 これを行うのはプログラミングマナーとしてはよい こととは言えない。 アプリケーションの超過バイトの量は、内部の実装に依存する。 この関数の主な使用目的はデバッグと内部調査である。
関連項目
malloc(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。