Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
mempcpy, wmempcpy - メモリー領域をコピーする
書式
#define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */ #include <string.h> void *mempcpy(void *dest, const void *src, size_t n); #define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */ #include <wchar.h> wchar_t *wmempcpy(wchar_t *dest, const wchar_t *src, size_t n);
説明
mempcpy() 関数は memcpy(3) 関数とほぼ同一である。 この関数は、 src で始まるオブジェクト から n バイトを、 dest で指されるオブジェクトにコピーする。 ただし dest の値を返すのではな く、 最後に書き込まれたバイトの後に続くバイトへのポインターを返す。 この関数はいくつかのオブジェクトが 連続的なメモリーの場所にコピーされるような状況で役に立 つ。 wmempcpy() 関数はこの関数と同じであるが、 wchar_t 型の引数をとり、 n ワイド文字列をコピー する。
返り値
dest + n.
バージョン
mempcpy() は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌──────────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├──────────────────────┼───────────────┼─────────┤ │mempcpy(), wmempcpy() │ Thread safety │ MT-Safe │ └──────────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
この関数は GNU による拡張である。
例
void * combine (void *o1, size_t s1, void *o2, size_t s2) { void *result = malloc(s1 + s2); if (result != NULL) mempcpy(mempcpy(result, o1, s1), o2, s2); return result;
関連項目
memccpy(3), memcpy(3), memmove(3), wmemcpy(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。