Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
siginterrupt - シグナルでシステムコールに割り込むことを許す
書式
#include <signal.h> int siginterrupt(int sig, int flag); glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): siginterrupt(): _XOPEN_SOURCE >= 500 || /* Since glibc 2.12: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE
説明
siginterrupt() 関数は、システムコールがシグナル sig によって割り込まれた後、再実行の際の 振る舞いを変更する。 flag 引数が偽 (0) ならば、システムコールが指定した シグナル sig に よって割り込まれた後に、そのシステムコールは 再実行される。これは Linux においてデフォルト の動作である。 flag 引数が真 (1) でデータの転送が全く行なわれていないならば、 シグナル sig でシステムコー ルは中断されて、-1 が返され、 errno に EINTR が設定される。 flag 引数が真 (1) でデータの転送が開始されていれば、 システムコールは中断され、それまでに 実際に転送されたデータ の量が返される。
返り値
siginterrupt() 関数は成功した場合 0 を返す。 シグナル番号 sig が不正な場合、 -1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。
エラー
EINVAL 指定したシグナル番号が不正である。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌─────────────────┬───────────────┬─────────────────────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├─────────────────┼───────────────┼─────────────────────────┤ │siginterrupt() │ Thread safety │ MT-Unsafe const:sigintr │ └─────────────────┴───────────────┴─────────────────────────┘
準拠
4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 は、 siginterrupt() を廃止予定としている。 代わりに、 sigaction(2) に SA_RESTART フラグを指定して使うことを推奨している。
関連項目
signal(2)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。 2016-03-15 SIGINTERRUPT(3)