Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       strdup, strndup, strdupa, strndupa - 文字列を複製する

書式

       #include <string.h>

       char *strdup(const char *s);

       char *strndup(const char *s, size_t n);
       char *strdupa(const char *s);
       char *strndupa(const char *s, size_t n);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       strdup():
           _XOPEN_SOURCE >= 500
               || /* Since glibc 2.12: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
       strndup():
           glibc 2.10 以降:
               _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
           glibc 2.10 より前:
               _GNU_SOURCE
       strdupa(), strndupa(): _GNU_SOURCE

説明

       strdup()  関数は、文字列 sの複製である 新しい文字列へのポインターを返す。 新しい文字列のた
       めのメモリーは malloc(3)  で得ている。 そして、 free(3)  で解放することができる。

       strndup() 関数は同様であるが、最大で n バイトを複製する。 sn よりも長い場合、n  バイト
       だけが複製され、 終端のヌルバイト ('\0')) が追加される。

       strdupa() と strndupa() も同様だが、バッファーの確保に alloca(3) を使用する点が異なる。 こ
       れらが使用できるのは GNU GCC ツール群を使う場合だけであり、 alloca(3) で説明されているのと
       同じ制限がある。

返り値

       成功すると、  strdup() 関数は複製された文字列へのポインターを返す。 十分なメモリーが確保で
       きなかった場合には、 NULL を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。

エラー

       ENOMEM 複製された文字列を割り当てる十分なメモリーが確保できなかった。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │strdup(), strndup(), strdupa(), │ Thread safety │ MT-Safe │
       │strndupa()                      │               │         │
       └────────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       strdup()  は SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001 準拠である。 strndup()  は  POSIX.1-2008  準拠であ
       る。 strdupa(), strndupa()  は GNU 拡張である。

関連項目

       alloca(3), calloc(3), free(3), malloc(3), realloc(3), string(3), wcsdup(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。