Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       tcgetsid - セッションID を取得する

書式

       #define _XOPEN_SOURCE 500 /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <termios.h>

       pid_t tcgetsid(int fd);

説明

       関数  tcgetsid()   は、制御端末として  fd に対応する端末を持つカレントセッションのセッショ
       ンID を返す。 この端末は  tcgetsid()  の呼び出しを行うプロセスの制御端末で  なければならな
       い。

返り値

       fd  が呼び出しを行ったセッションの制御端末を参照している場合、 関数 tcgetsid()  はこのセッ
       ションのセッションID を返す。 そうでない場合、 -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

       EBADF  fd が有効なファイルディスクリプターではない。

       ENOTTY 呼び出しを行ったプロセスが制御端末を持っていない、もしくは   制御端末を持っているが
              fd で参照されるものとは異なる。

バージョン

       tcgetsid()  は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │tcgetsid()       │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       この関数は TIOCGSID ioctl(2)  経由で実現されており、 Linux 2.1.71 以降で存在する。

関連項目

       getsid(2)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。