Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
asprintf, vasprintf - 文字列を割り当ててそれに出力する
書式
#define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */ #include <stdio.h> int asprintf(char **strp, const char *fmt, ...); int vasprintf(char **strp, const char *fmt, va_list ap);
説明
asprintf() 関数と vasprintf() 関数とは、それぞれ sprintf(3) 関数と vsprintf(3) 関数と に似ているが、 出力文字列を (終端のヌルバイト ('\0') も含めて) 保持するのに十分な大きさの メモリーを確保し、 最初の引数にその文字列へのポインターを返す。 このポインターは、不要に なったら free(3) に渡し、割り当てられた記憶領域を解放すべきである。
返り値
成功すると、これらの関数は出力されたバイト数を (sprintf(3) のように) 返す。 メモリーの割 り当てができなかったり、 その他エラーが生じると、 これらの関数は -1 を返し、 strp の内容は 未定義となる。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌────────────────────────┬───────────────┬────────────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├────────────────────────┼───────────────┼────────────────┤ │asprintf(), vasprintf() │ Thread safety │ MT-Safe locale │ └────────────────────────┴───────────────┴────────────────┘
準拠
これらの関数は GNU の拡張であり、C や POSIX のものではない。 これらは *BSD でも利用でき る。 FreeBSD の実装では、エラーの際には strp を NULL にセットする。
関連項目
free(3), malloc(3), printf(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。