Provided by: canna_3.7p3-20_amd64 bug

名前

       cannaserver - かな漢字変換サーバ

形式

       cannaserver [-d] [-u userid] [-inet] [-inet6] [-l n] [-syslog] [-p num] [ddpath]

説明

       かな漢字変換サービスを提供します。通常  cannaserver(1M)は /etc/rc などのシステム依存のデー
       モン起動プロセスにおいて起動され、 ユーザにより直接起動されることはありません。

       cannaserver(1M)は、デフォルトではUNIXドメインソケットを通した同一 ホストのクライアントから
       の接続しか受け付けません。ただし、オプション -inet(または-inet6)により、TCP 接続も受け入
       れるようになります。  上記のいずれの設定であっても、ホスト、ユーザ単位でアクセスを制御する
       ために /etc/hosts.canna ファイルを用いることができます。

       cannaserver(1M)  は起動すると即座にフォークしバックグラウンドプロセス となります。したがっ
       て``&''により明示的にバックグラウンドプロセスにす る必要はありません。

       cannaserver(1M) は起動時に cannaserver(1M)  とクライアントが通信するために  UNIXドメインソ
       ケット /tmp/.iroha_unix/IROHA[:num] を作成します。 ソケットは cannaserver(1M) 終了時に自動
       的に消去されますが、cannaserver(1M) が異 常終了するなどの原因で cannaserver(1M) が動いてい
       ないにもかかわらずソケット  が存在する場合には手動でソケットを削除して下さい。そうしないと
       cannaserver(1M) が起動できません。

       クライアントが使用できる辞書は /var/lib/canna/dic/*/dics.dir によって指定します。 クライア
       ント側のユーザは、~/.canna においてどの辞書を使用するか指定できます。

オプション

       ddpath      辞書の存在するディレクトリを指定します。

       -d          cannaserver(1M)  をデバッグモードで起動します。cannaserver(1M) はフォ アグラン
                   ドプロセスとして実行され、ログレベル 5 のログが標準 エラー出力に出力されます。

       -inet       cannaserver(1M) がリモートホストからの inetドメインソケットを用いた 接続を受け
                   付けるようになります。これを指定しないと、  cannaserver(1M)  は UNIXドメインソ
                   ケットを用いて、同一ホストのクライアントと接続すること しかできません。

       -inet6      IPv6サポートを有効にします。これを単独で指定した場合は、IPv4での接続は  できま
                   せん。IPv4も有効にするには、-inet -inet6と指定します。

       -l n        cannaserver(1M)  のログを /tmp/canna.log に出力します。n でログ のレベルを設定
                   します。ログのレベルとして 1〜5 の数字を指定 できます。

       -u userid   cannaserver(1M)がどのユーザーの権限で動作するか指定します。指定しなかった場
                   合、 起動したユーザーの権限で動作します。

       -syslog     syslogd(8)へログを出力します。このオプションを指定した際は
                   /var/log/canna/CANNA?msgs にはログは出力されません。

       -p num      cannaserver(1M)が使用するポート番号を通常のものに +num した値とします。 通常使
                   われるポート番号は5680です。このオプションはソケットのファイル名    およびログ
                   ファイル名に影響します。下記参照。

関連ファイル

       /tmp/.iroha_unix/IROHA[:num]
               ソケット。[:num]の部分は、-p を指定したときのみ追加されます。

       /var/lib/canna/dic/*/dics.dir
               辞書目録

       /etc/hosts.canna
               アクセス制御ファイル

       /var/log/canna/CANNA?msgs
               ログファイル。"?" は -p で指定した num で、デフォルトは 0 です。 -syslog  を指定し
               た際はこのファイルにログは出力されません。

関連コマンド

       cannakill(1M), cannastat(1), cannacheck(1), cshost(1)

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