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NAME

       ebook-convert - ebook-convert

          ebook-convert input_file output_file [オプション]

       電子書籍をある形式から別の形式に変換します。

       input_file  には入力ファイル、output_file には出力ファイルを指定します。コマンドの最初の 2
       つの引数として両方とも指定する必要があります。

       出力する電子書籍の形式は、output_file  のファイル拡張子から推測します。output_fileは特別な
       形式 EXT (EXT は出力ファイル拡張子) にすることもできます。この場合、出力ファイルの名前は入
       力ファイルの名前から導き出されます。ファイル名の先頭の文字にハイフンは使用できませ
       ん。output_fileに拡張子がない場合にはフォルダとみなし、HTMLファイルにより構成される「open
       e-book」(OEB) がそのフォルダに書き込まれます。これらのファイルは通常、出力プラグインに渡さ
       れるためのものです。

       入力ファイルと出力ファイルを指定した後に、さまざまなオプションを指定して変換をカスタマイズ
       することが可能です。どのオプションを使用できるかは、入力ファイルと出力ファイルの種類によっ
       て決まります。使用可能なオプションのヘルプを表示するには、入力ファイルと出力ファイルを指定
       した後に -h オプションを指定してください。

       変換システムの詳しい説明は次を参照してください。 電子書籍変換

       スペースを含む引数を ebook-convert  に渡す場合には、クォーテーションマークでくくってくださ
       い。例: "/some path/with spaces"

       指定できるオプションとデフォルト値は、入力形式と出力形式の  両方に依存するので、以下で確認
       するようにしてください:

          ebook-convert myfile.input_format myfile.output_format -h

       下記のオプションは、ますすべての変換に共通するオプション、続いて  入力形式と出力形式に固有
       のオプションです。

       • 入力オプション出力オプション外観ヒューリスティック処理検索と置換構造の検出目次書誌デバッグ

       --help, -h
              このヘルプメッセージを表示して終了

       --input-profile
              入力プロファイルを指定する。入力プロファイルは、変換のためのシステム情報を提供
              し、様々な入力文書の情報をどのように解釈するかを指定する。たとえば、解像度に依存す
              る長さ(つまり、ピクセルごとの長さ)などがあります。選択肢:  cybookg3, cybook_opus,
              default, hanlinv3,  hanlinv5,  illiad,  irexdr1000,  irexdr800,  kindle,  msreader,
              mobipocket, nook, sony, sony300, sony900

       --list-recipes
              ビルトイン・レシピ名の一覧を表示。以下のようにしてビルトイン・レシピから電子書籍を
              作成できます。: ebook-convert "Recipe Name.recipe" output.epub

       --output-profile
              出力プロファイルを指定します。出力プロファイルは変換システムに、指定したデバイス毎
              のドキュメントの最適化を指定します。特定のデバイス用の最適化を行うことも可能です
              が、普通はそこまで必要にはならないでしょう。選択肢:cybookg3, cybook_opus,  default,
              hanlinv3,  hanlinv5,  illiad, ipad, ipad3, irexdr1000, irexdr800, jetbook5, kindle,
              kindle_dx,  kindle_fire,  kindle_oasis,   kindle_pw,   kindle_pw3,   kindle_scribe,
              kindle_voyage,   kobo,   msreader,   mobipocket,  nook,  nook_color,  nook_hd_plus,
              pocketbook_inkpad3,      pocketbook_lux,       pocketbook_hd,       pocketbook_900,
              pocketbook_pro_912, galaxy, sony, sony300, sony900, sony-landscape, sonyt3, tablet,
              generic_eink, generic_eink_hd, generic_eink_large

       --version
              プログラムのバージョン番号を表示して終了

入力オプション

       入力ファイル mobi の処理制御オプション

       --input-encoding
              入力された文書の文字エンコーディングを指定します。このオプションを設定した場合、文
              書内で宣言されるエンコーディングは無視されます。特に、文書がエンコーディング宣言を
              行っていない場合や、エンコーディング宣言に問題がある場合に有効です。

出力オプション

       epub出力処理をコントロールするためのオプション

       --dont-split-on-page-breaks
              改ページでのファイル分割をしません。通常、入力ファイルは自動的に改ページの部分で2つ
              のファイルに分割されます。これによりパースが速く、使用リソースの少ない電子書籍が出
              力されます。しかしながら分割作業は遅いので、ファイルに大量の改ページがある場合は改
              ページでの分割をしないでください。

       --epub-flatten
              このオプションはFBReaderJでEPUBを見る場合のみに必要になります。EPUB内のファイルのレ
              イアウトをフラットにし、すべてのファイルをトップレベルに配置します。

       --epub-inline-toc
              インラインの目次を本の本文の一部として挿入します。

       --epub-max-image-size
              The maximum image size (width x height). A value of none means use the screen  size
              from the output profile. A value of profile means no maximum size is specified. For
              example, a value of 100x200 will cause all images to be resized so that their width
              is  no  more than 100 pixels and their height is no more than 200 pixels. Note that
              this only affects the size of the actual image files themselves.  Any  given  image
              may  be  rendered at a different size depending on the styling applied to it in the
              document.

       --epub-toc-at-end
              本の最初ではなく最後にインラインの目次を挿入します。

       --epub-version
              生成するEPUBファイルのバージョンです。互換性が最も高いのはEPUB2です。EPUB3は、どう
              してもそれが必要とわかっているときに限り指定してください。

       --extract-to
              指定したフォルダに生成された  EPUB ファイルの内容を解凍。フォルダの中身は最初に削除
              されるので、注意してください。

       --flow-size
              指定した容量(KB)以上のHTMLファイルを分割します。大抵のEPUBリーダは大きなファイルサ
              イズを扱えないのでこのオプションは重要です。デフォルトの   260KBは   Adobe  Digital
              Editions 向けのサイズです。0を設定すると分割を無効にします。

       --no-default-epub-cover
              通常、入力ファイルに表紙がなく指定しなかった場合、タイトルや著者などからデフォルト
              の表紙が作成されます。このオプションでは表紙の生成を無効にします。

       --no-svg-cover
              SVGを本の表紙に使用しない。このオプションはiPhoneや JetBook LiteのようなSVGをサポー
              トしないデバイスで使用する場合に使ってください。指定しないと、それらのデバイスでは
              表紙が白紙になってしまいます。

       --preserve-cover-aspect-ratio
              SVGの表紙を使う場合、このオプションは縦横比を保ったまま、表紙を画面のサイズに広げま
              す。これにより表紙の両端や上下に白い部分ができる事がありますが、表紙は歪みませ
              ん。このオプションを使わないと表紙がいくらか歪みますが白い部分はできません。

       --pretty-print
              指定した場合は、出力プラグインはできる限り人が読めるような出力を生成しようとしま
              す。一部の出力プラグインには、なにも効果がない可能性があります。

       --toc-title
              すべての生成されたインラインの目次に使われるタイトル。

外観

       出力の外観を調整するためのオプション

       --asciiize
              Unicode文字をASCII表記に翻訳します。Unicode文字がASCIIで置き換わることになるため注
              意して使ってください。例えば "Pelé""Pele"に置換されます。また文字に複数の表記が
              ある場合(例えば中国語と日本語で共有されている文字)、表記は現在のcalibreのインタ
              フェース言語が使われます。

       --base-font-size
              フォントサイズの単位はptです。作成された本の中のすべてのフォントサイズは、ここで指
              定したフォントサイズに従って再指定されます。大きいサイズを指定すれば出力されたファ
              イル中のフォントが大きくなり、逆に小さいサイズを指定すれば小さくなります。デフォル
              トの値である0を指定した場合には、ベースとするフォントサイズは指定した出力プロファイ
              ルに従って自動的に選択されます。

       --change-justification
              テキスト揃えを変更します。「左」に設定すると揃えるべきすべてのテキストを左寄せにし
              ます。「揃える」にすると揃っていないすべてのテキストを揃えます。「オリジナル」(デ
              フォルト)にすると元ファイルの揃えを変えません。注:  一部の形式のみで揃えがサポート
              されている事に注意してください。

       --disable-font-rescaling
              すべてのフォントサイズの拡大縮小を止める

       --embed-all-fonts
              入力ドキュメントから参照されているフォントで、まだ埋め込まれていないフォントをすべ
              て埋め込みます。この機能は、システム上のフォントを検索し、見つかればそれを埋め込み
              ます。フォントの埋め込みは、変換先の形式が埋め込みをサポートしている場合、例えば
              EPUB,  AZW3, DOCX, PDF の場合にしか機能しません。ドキュメントにフォントを埋め込むた
              めの、適切なライセンスを所有していることを確認してください。

       --embed-font-family
              書籍に指定したフォントを埋め込みます。これは書籍に使われる「ベース」フォントを指定
              します。もし入力ドキュメントがフォントを指定していた場合には、それがベースフォント
              より優先されます。(そうしたくない場合には、スタイル情報絞り込みを使って、入力ド
              キュメントからフォントを取り除いてください)。注意:フォント埋め込みはEPUB,   AZW3,
              DOCX のようないくつかの形式でしか機能しません。

       --expand-css
              デフォルトで calibre は、CSSのmargin, padding, border, 等を指定する際に、短縮形式を
              使用します。このオプションを有効にすると、短縮形式の代わりにすべて展開された形式を
              使用します。NookプロファイルはNookが短縮形式を取り扱えないため、この設定にかかわら
              ず常に展開された形式を使用する設定になっていることに留意ください。

       --extra-css
              CSSスタイルシートへのパスかCSS自身を指定します。このCSSは入力ファイルのスタイ
              ル・ルールに追加されるので、既存のルールをオーバーライドすることもできます。

       --filter-css
              CSSスタイルルールから削除する、すべてのCSSプロパティのカンマ区切りのリスト。一部の
              スタイル情報があるとデバイスが受け付けない場合に便利で
              す。例:font-family,color,margin-left,margin-right

       --font-size-mapping
              CSSフォント名からポイントでのフォントサイズへのマッピング。(
              例:12,12,14,16,18,20,22,24)xx-small から xx-largeまでのマッピングで、最後のサイズ
              になると巨大なフォントになります。フォントの再変換アルゴリズムはこれらのサイズを賢
              く変換します。デフォルトでは、選択した出力プロファイルに基づいたマッピングが使用さ
              れます。

       --insert-blank-line
              段落の間に空行を挿入します。入力ファイルが段落(<p>や<div>タグ)を使っていない場合
              は動作しません。

       --insert-blank-line-size
              挿入される空行の高さを設定(単位em)。段落の間の行高さはこの設定値の倍の高さになり
              ます。

       --keep-ligatures
              入力ドキュメント内の合字をそのままにします。合字とは2つの文字を組み合わせて表現する
              特別な文字です。(例:ff,fi,fl等)大半のリーダは標準のフォントで合字をサポートしな
              いので、これらが正しく表示される可能性は低いです。デフォルトではcalibreは合字を2つ
              の通常文字に変換します。このオプションはそれらをそのままにします。

       --line-height
              ポイントでの行の高さ。連続するテキストの行と行の間のスペースを調整します。行の高さ
              情報のないエレメントにのみ適用されます。たいていの場合には最低の行の高さの設定のほ
              うが便利でしょう。デフォルトではこの行の高さの設定はありません。

       --linearize-tables
              一部のデザインの良くない文書では、ページのテキストレイアウトにテーブルを使用してい
              るものがあります。こういった文書を変換すると、ページがはみ出したり乱れることがよく
              あります。このオプションを使うと、テーブルから内容を抜き出して直線的な配置に置き換
              えます。

       --margin-bottom
              下の余白をpt単位で指定。デフォルトは5.0。この値に0以下の数値を指定すると余白を設定
              しません  (オリジナルのドキュメント内に設定された余白を使用します)。注: PDFやDOCXな
              ど固定ページ形式では、その形式での指定が優先します。

       --margin-left
              左の余白をpt単位で指定。デフォルトは5.0。この値に0以下の数値を指定すると余白を設定
              しません  (オリジナルのドキュメント内に設定された余白を使用します)。注: PDFやDOCXな
              ど固定ページ形式では、その形式での指定が優先します。

       --margin-right
              右の余白をpt単位で指定。デフォルトは5.0。この値に0以下の数値を指定すると余白を設定
              しません  (オリジナルのドキュメント内に設定された余白を使用します)。注: PDFやDOCXな
              ど固定ページ形式では、その形式での指定が優先します。

       --margin-top
              上の余白をpt単位で指定。デフォルトは5.0。この値に0以下の数値を指定すると余白を設定
              しません  (オリジナルのドキュメント内に設定された余白を使用します)。注: PDFやDOCXな
              ど固定ページ形式では、その形式での指定が優先します。

       --minimum-line-height
              計算されたフォントサイズのパーセントに基づく、最小の行の高さです。入力文章の指定に
              かかわらず、calibreはすべてのエレメントで最低限この行の高さになることを保障しま
              す。ゼロにすると無効になります。デフォルトは120%です。この意味がよくわかっている場
              合にのみ、設定からこの行の高さの設定を直接指定してください。例えば、「2倍の高さ」を
              指定する場合には設定を240にしてください。

       --remove-paragraph-spacing
              段落の間の空白を取り除く。同時に段落のインデントを1.5emにします。この機能は入力ファ
              イルが段落(<p>や<div>タグ)をサポートしない場合には動作しません。

       --remove-paragraph-spacing-indent-size
              calibreがパラグラフ間の空白行を削除する時に、パラグラフを見えやすくするために自動的
              にパラグラフのインデントを設定します。このオプションはそのインデントの幅をコント
              ロールします。(単位em)もしこの値を負にした場合、入力されたドキュメントで指定され
              たインデントを使います。つまりcalibreはインデントを変えません。

       --smarten-punctuation
              プレーンな引用符、ダッシュ、省略記号を、活字で正しい同等のものに変換します。詳細については、‐
              https://daringfireball.net/projects/smartypants を参照してください。

       --subset-embedded-fonts
              すべての埋め込みフォントをサブセット化する。すべての埋め込みフォントはこのドキュメ
              ントで使用された文字のみに縮小され、フォントファイルのサイズを減らすことができま
              す。使用していない文字が多い、大きなフォントを埋め込むときに便利でしょう。

       --transform-css-rules
              この本のCSSスタイルを変更するルールを記述したファイルへのパス。このファイルを作成す
              る一番簡単な方法は、calibre GUIにあるルール作成のウィザードを利用することです。「外
              観→スタイルを変換」セクションにあるダイアログからアクセスしてください。ルールを作成
              したら、「エクスポート」ボタンを使ってファイルに保存することができます。

       --transform-html-rules
              この本の中の HTML  を変換するルールを含むファイルへのパス。そのようなファイルを作成
              する最も簡単な方法は、calibre   GUI  上でウィザードを使用してルールを作成することで
              す。外観 -> HTML 変換セクションで変換ダイアログを開いてください。ルールを作成した後
              は「エクスポート」ボタンを使ってファイルに保存できます。

       --unsmarten-punctuation
              ファンシークオート、ダッシュ、省略記号をそれぞれの標準的に対応する物に変換する。

ヒューリスティック処理

       共通のパターンを使ってドキュメントのテキストと構造を変更します。デフォルトでは無効になって
       います。 --enable-heuristicsを使って有効にします。個々のアクションは、--disable-* オプショ
       ンで無効にすることができます。

       --disable-dehyphenate
              ドキュメント中のハイフネーションされた単語を分析します。ドキュメント自身を辞書とし
              て使い、ハイフンをそのままにするか取り除くかを決定します。

       --disable-delete-blank-paragraphs
              2つの段落に挟まれた、空白の段落を取り除きます。

       --disable-fix-indents
              複数の(改行しない)スペースで作られたインデントを、CSSのインデントへ変換します。

       --disable-format-scene-breaks
              左寄せのシーン区切りマーカーを中央にします。複数行からなるソフト・シーン区切りを水平
              区切り線にします。

       --disable-italicize-common-cases
              イタリック体で表示したり変換したりする常用句やパターンを検索します。

       --disable-markup-chapter-headings
              フォーマットされていない章タイトルやサブタイトルを見つけます。それらはh2とh3タグに
              変換されます。この設定だけでは目次を作りませんが、目次作成の機能と同時に使用するこ
              とができます。

       --disable-renumber-headings
              連続する<h1>や<h2>タグがあるか探します。タグは章のヘッダの途中で分割されないよう
              に、再番号づけされます。

       --disable-unwrap-lines
              句読点やその他の形式要素によって、行折り返しを解除します。

       --enable-heuristics
              ヒューリスティック処理を有効にします。このオプションはヒューリスティック処理を行う
              場合に設定します。

       --html-unwrap-factor
              行の折り返しをしない長さを決めるための比率。有効な値は0~1まです。デフォルト
              は0.4で、真ん中より少し小さいあたりです。もし少しの行しか折り返しする必要が無い場合
              にはこの値を下げてください。

       --replace-scene-breaks
              シーン区切りを指定したテキストで置き換えます。デフォルトでは入力ドキュメントからの
              テキストが使われます。

検索と置換

       ユーザ定義のパターンを使って文章や構造を変更します。

       --search-replace
              検索と置換の正規表現を含むファイルのパスを指定します。ファイルの内容は、検索の正規
              表現の行と、置換パターン(置換パターンは空行も可)の行が交互になるようにしてくださ
              い。正規表現はPythonの文法に従い、ファイルのエンコーディングは UTF-8 でなくてはいけ
              ません。

       --sr1-replace
              検索1-検索パターンから置き換わる、置換文字列

       --sr1-search
              検索1-置換文字列と置き換えられる、検索パターン(正規表現)

       --sr2-replace
              検索2-検索パターンから置き換わる、置換文字列

       --sr2-search
              検索2-置換文字列と置き換えられる、検索パターン(正規表現)

       --sr3-replace
              検索3-検索パターンから置き換わる、置換文字列

       --sr3-search
              検索3-置換文字列と置き換えられる、検索パターン(正規表現)

構造の検出

       ドキュメント構造の自動判別を制御

       --chapter
              章タイトルを検出するためのXPathの式。デフォルトでは、<h1>  または  <h2>  タグのうち
              "chapter", "book", "section",  "prologue",  "epilogue",  "part"  を含むもの、および
              class="chapter"  のものを章タイトルとします。使用する式は、エレメントのリストを評価
              するものでなくてはなりません。章の検出を無効にするには、"/" 式を使用します。XPathの
              チュートリアルは、calibreのユーザマニュアルを参照してください。

       --chapter-mark
              見つかった章をどのようにマーキングするか指定します。「改ページ」を選ぶと章の前に改
              ページを挿入します。「ルール」を選ぶと章の前に行を挿入します。「なし」を選ぶとマー
              キングを行いません。「両方」を選ぶと改ページと行の両方を挿入します。

       --disable-remove-fake-margins
              いくつかの文章は、各段落に左右のマージンを指定することで、ページのマージンを指定し
              ています。calibreはそれらのマージンを見つけて削除しようとしますが、たまに、これが原
              因でマージン全体がなくなってしまうことがあります。そのような場合、削除を無効にする
              ことができます。

       --insert-metadata
              本の書誌を本の最初に奥付として挿入する。これは電子書籍リーダが、書誌を直接表示した
              り検索したりといった機能を持たない場合に有効です。

       --page-breaks-before
              XPath式を指定します。XPathで指定された要素の直前にページブレークが挿入されます。無
              効にするには、式: / を使用してください。

       --prefer-metadata-cover
              指定した表紙よりもソースファイルから検知した表紙を優先して使います。

       --remove-first-image
              入力電子書籍から最初の画像を取り除きます。入力ドキュメントに表紙として認識されない
              表紙がある場合に有用です。その際、calibreで表紙を指定すると表紙が2つになってしまう
              のを、このオプションを指定することで避けることができます。

       --start-reading-at
              読書を開始する場所を指定するXPath式です。いくつかの電子書籍リーダ(最も典型的なに
              はKindle)は、本を開いたときに、ここで指定した場所から開きます。この機能を使用するよ
              り詳しい情報は、calibreのユーザマニュアルのXPathチュートリアルを参照してください。

目次

       目次の自動生成をコントロールします。デフォルトでは、入力ファイルに目次があった場合に優先的
       に自動生成されます。

       --duplicate-links-in-toc
              もし目次を入力ドキュメントのリンクから作成する場合、重複するエントリーを許す。例え
              ば、1つ以上のリンクが同じテキストで、違う場所を指している場合など。

       --level1-toc
              目次のレベル 1  に追加するタグをすべて指定するXPath式です。これが指定された場合、他
              の目次の自動検出により優先されます。XPathのチュートリアルは、calibreのユーザマニュ
              アル等を参照してください。

       --level2-toc
              目次のレベル 2  に追加するタグをすべて指定するXPath式です。指定された項目は、直前の
              レベル 1 の項目の下に追加されます。XPathのチュートリアルは、calibreのユーザマニュア
              ル等を参照してください。

       --level3-toc
              目次のレベル 3  に追加するタグをすべて指定するXPath式です。指定された項目は、直前の
              レベル 2 の項目の下に追加されます。XPathのチュートリアルは、calibreのユーザマニュア
              ル等を参照してください。

       --max-toc-links
              目次に入れられる最大のリンク数。0にすると無限になります。デフォルト:  50   。リンク
              は、最低の章の数の設定以下の場合にのみ、追加されるます。

       --no-chapters-in-toc
              目次に自動判定された章を追加しない

       --toc-filter
              目次から削除する項目を指定するための正規表現による指定。マッチした項目とその子項目
              は削除されます。

       --toc-threshold
              この数以下の章が見つかった場合、目次にリンクが追加されます。デフォルト: 6

       --use-auto-toc
              元のファイルに目次がある場合、通常、設定に従い自動生成されます。このオプションは常
              に自動生成を行います。

書誌

       出力の書誌の設定オプション

       --author-sort
              著者で並び替える時に使う文字列。

       --authors
              著者を設定します。複数の著者はアンド記号でつなげてください。

       --book-producer
              本の製作者を設定します。

       --comments
              電子書籍の説明を設定

       --cover
              表紙を指定したファイルまたはURLに設定する

       --isbn 本のISBNコードを設定します。

       --language
              言語を設定します。

       --pubdate
              発行日を設定  (タイムゾーンが明示的に指定されない限り、ローカルなタイムゾーンとみな
              します)

       --publisher
              電子書籍の発行者を設定

       --rating
              1~5の番号で、評価を設定します。

       --read-metadata-from-opf, --from-opf, -m
              指定したOPFファイルから書誌を読み込む。このファイルから読み込んだ書誌は、ソースファ
              イルの書誌を上書きします。

       --series
              この本のシリーズ名を指定

       --series-index
              このシリーズの本の巻数を設定します。

       --tags 本にタグを設定します。カンマ区切りのリストである必要があります。

       --timestamp
              本のタイムスタンプを設定(他では一切使われません)

       --title
              タイトルの設定

       --title-sort
              タイトルのバージョンを並び替えに使う。

デバッグ

       変換をデバッグする補助用のオプション

       --debug-pipeline, -d
              変換パイプラインのさまざまな段階からの出力を指定されたフォルダーに保存します。変換
              プロセスのどの段階でバグが発生しているかわからない場合に便利です。

       --verbose, -v
              デバッグ出力の量のレベル指定します。複数回指定すると、出力量が増えます。2回指定する
              と出力量が最大になります。1回が中程度の出力量で、指定しなければ一番少ない出力量にな
              ります。

AUTHOR

       Kovid Goyal

COPYRIGHT

       Kovid Goyal