Provided by: gfarm-client_2.7.20+dfsg-1.1ubuntu1_amd64 bug

NAME

       gfmdhost - gfarm メタデータサーバ管理コマンド

SYNOPSIS

       gfmdhost [-l] [-P path] [-1]

       gfmdhost [-N] [-P path] [-1]

       gfmdhost {-c | -m} [-P path] [-1] [-p ポート番号] [-C クラスタ名] [-t {m | c | s}] {メタ
                データサーバ名}

       gfmdhost {-d} [-P path] [-1] {メタデータサーバ名}

DESCRIPTION

       gfmdhost は gfarm のメタデータサーバの冗長化機能に関連する情報の表示や管理を行います。
       gfmdhost が実行する機能は -l, -c, -m, -d のオプションで選択します。 これら機能の指定は排他
       的であり、どれか一つだけを指定することができます。 また、一つも指定しなかった場合には、 デ
       フォルトの機能である gfmd ホスト名の一覧表示が行われます。

FUNCTIONS

       下記は、gfmdhostコマンドの機能一覧です。二つ以上の機能を同時に 指定することはできません。

       無指定
           登録されているgfmdホストのホスト名一覧を、 アルファベット順で表示します。

       -l
           登録されている gfmd ホストのホスト名一覧を、 詳細情報と共に表示します。クラスタ名ごと
           にホスト名を アルファベット順で表示します。

           詳細情報は次の順に表示されます。

           接続状態 (+|||-|?|x|e|u)

           "+" はマスター gfmd と正常に接続し、現在メタデータが同期している ことを表します。 "|"
           はマスター gfmd と正常に接続しているが、メタデータの同期が 完了していないことを表しま
           す。これは、たとえ同期スレーブサーバで あっても、接続開始時には起きますし、いったん同
           期が完了した後で も、メタデータ転送の瞬間には起きることがあります。 "-" は接続していな
           いことを表します。 "?" は、マスター gfmd と接続直後でまだ状態が判明してないか、あるい
           は Gfarm-2.5.0 の gfmd に対して、Gfarm-2.5.1 以降の gfmdhost コマンド から接続した場合
           に表示されます。 "x" はマスター gfmd と接続できたものの、切断している間の更新量が 多く
           自動同期が不可能となり、バックエンド・データベースのダンプ・ リストアを用いて同期をと
           る必要が生じていることを表します。 "e" は何らかのエラーが生じ、ログの調査が必要なこと
           を表します。 "x" および "e" については、そのスレーブgfmdが停止した後でも、 表示が続き
           ます。 "u" は、マスター gfmd と接続しているが、この gfmdhost コマンドでは サポートして
           いない状態にあることを示します。 Gfarm-2.5.0 の gfmd に対して、Gfarm-2.5.1 以降の
           gfmdhost コマンド から接続した場合に表示されます。 マスター gfmd は常に "+" です。

           サーバ種別 (master|slave)

           マスターであるか、スレーブであるかを表します。

           レプリケーション種別 (sync|async|-)

           sync は同期レプリケーション、 async は非同期レプリケーションを表します。 マスター gfmd
           には "-" が表示されます。

           マスター候補の設定 (c|m|s)

           m はデフォルトのマスター、c はマスター候補、 s はスレーブ専用の gfmd を表します。

           クラスタ名

           gfmd が属するクラスタ名です。 デフォルトのクラスタは "(default)" と表示されます。

       -N
           接続したメタデータサーバのホスト名とポート番号を表示します。

       -c
           引数で指定した gfmd ホストを登録します。 任意でオプション -C、-p、-t を指定します。

       -m
           引数で指定した gfmd ホストを変更します。 任意でオプション -C、-p、-t を指定します。

       -d
           引数で指定した gfmd ホストを削除します。 マスター gfmd を削除することはできません。

       -?
           引数オプションを表示します。

OPTIONS

       -C クラスタ名
           -c, -m 機能で gfmd ホストが属するクラスタ名を指定します。 省略した場合、デフォルトのク
           ラスタに属します。

           クラスタ名は同期レプリケーションのグループを表します。 マスター gfmd と同一のクラスタ
           に所属する gfmd 間は同期レプリケー ションとなり、それ以外の gfmd は非同期レプリケー
           ションとなります。 同期レプリケーションが行われているスレーブ gfmd は、 メタデータ操作
           を失うことなくマスター gfmd に昇格することが可能です。

       -p ポート番号
           -c, -m 機能で gfmd のポート番号を指定します。 省略した場合、デフォルトのポート番号 601
           を指定したことになります。

       -t {m|c|s}
           -c, -m 機能でマスター候補の設定を指定します。 m はデフォルトのマスター、c はマスター候
           補、 s はスレーブ専用を表します。 省略した場合、c を指定したことになります。 デフォル
           トのマスターをマスター候補およびスレーブ専用へ、 直接変更することはできません。 デフォ
           ルトのマスター以外の gfmd を -t m によりデフォルトのマスターに変更すると、 以前のデ
           フォルトのマスターがマスター候補に変更されます。

       -P path
           このコマンドがアクセスするメタデータサーバを特定するための パス名または Gfarm URL を指
           定します。 省略した場合は、"/" を指定したのと同じ意味になります。

       -1
           このオプションを付与すると、gfmdhost はメタデータサーバ 1 台だけ に対して接続を試みま
           す。 このとき接続を試みるのは、-P オプションで指定されたサーバか、 -P オプションが付与
           されていない場合は gfarm2.conf ファイルの中の metadb_server_host 行に指定されたサーバ
           となります。

SEE ALSO

       gfarm2.conf(5)