Provided by: help2man_1.49.3_amd64 bug

名前

       help2man - 簡易マニュアルページの生成

書式

       help2man [OPTION]... EXECUTABLE

説明

       `help2man' は `--help' および `--version' の出力を元にマニュアルページを生成する。

       引数 EXECUTABLE には、マニュアル作成の対象とするコマンドを指定する。

       -n, --name=STRING
              「名前」セクションで使うコマンドの短い説明

       -s, --section=SECTION
              マニュアルページが所属するセクションの番号 (1, 6, 8)

       -m, --manual=TEXT
              マニュアルの種類 (ユーザコマンド, ...)

       -S, --source=TEXT
              プログラムの出自 (FSF, Debian, ...)

       -L, --locale=STRING
              ロケールを選択する (デフォルトは "C")

       -i, --include=FILE
              `FILE' から原稿を取り込む

       -I, --opt-include=FILE
              `FILE' が存在した場合 `FILE' から原稿を取り込む

       -o, --output=FILE
              `FILE' へ出力を送る

       -p, --info-page=TEXT
              Texinfo マニュアルの名前

       -N, --no-info
              Texinfo マニュアルの紹介を省略する

       -l, --libtool
              プログラム名から `lt-' を取り除く

       --help 簡単な使い方を表示し終了する

       --version
              バージョン番号を表示し終了する

       マニュアル作成の対象になるコマンドは、--help  や  --version というオプションを受け入れて、
       標準出力にメッセージを表示するようになっているべきである。  もっとも、以下のオプションを使
       えば、--help や --version に相当する別のオプションを指定することが可能だ。

       -h, --help-option=STRING
              ヘルプ表示オプションの文字列

       -v, --version-option=STRING
              バージョン表示オプションの文字列

       --version-string=STRING
              バージョンとして表示する文字列

       --no-discard-stderr
              オプションの出力を解析するときに標準エラー出力を含める

インクルードファイル

       --include--opt-include オプションを使用すると、生成する出力に追加の原稿を取り込むこと
       ができる。ファイルの書式は単純である。

           [セクション]
           本文

           /パターン/
           本文

       本文は *roff のテキストであり、出力中の、指定された [セクション] (大文字・小文字は区別され
       ない) の先頭部分や /パターン/.  にマッチするパラグラフの直後に、そのままの形で挿入される。

       パターンには  Perl の正規表現の文法を使用する。修飾子の i , s , m を後に付けることもできる
       ( perlre(1)を参照)。

       最初のセクションやパターンより前にある行で、'-' で始まっている行は、  オプションとして処理
       される。それ以外は、何もせずに無視されるのでコメントや  RCS のキーワードなどに使用すること
       ができる。

       セクションの出力順序:

           名前
           書式
           説明
           オプション
           その他
           環境変数
           ファイル
           例
           作者
           バグの報告
           著作権
           関連項目

       インクルードファイルに [名前][書式] というセクションがあれば、そこに記述した内容が、自
       動的に生成される内容のかわりに出力される。
        (もっとも、どうしても必要ならば、前者については、 --name オプションを使って、さらに置き換
       えることができるが。)

       それ以外のセクションについては、上記の標準的なセクションのために  自動的に生成される出力の
       前に挿入されるか、あるいは、(上記の) その他 の位置に、インクルードファイル中で見つかった順
       番で取り込まれる。

       デフォルトの出力の代わりに、 [<section]、 [=section] あるいは [>section]  という文法を使う
       ことでセクション内での追加の原稿の配置を明示的に要求することができる。  それぞれ追加の原稿
       を元の文章の前、元の文章の代わりに、 あるいは元の文章の後に配置する。

入手先

       この配布物の最新バージョンは次の場所から入手可能である。

           ftp://ftp.gnu.org/gnu/help2man/

作者

       作者は Brendan O'Dea <bod@debian.org> である。

バグの報告

       バグを発見した場合は <bug-help2man@gnu.org> に報告されたい。

著作権

       Copyright © 1997, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2009, 2010, 2011,  2012,
       2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2020, 2021, 2022 Free Software Foundation, Inc.
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       even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

関連項目

       help2man の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、  info  および
       help2man のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info help2man

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。