Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       m4 - マクロプロセッサー

書式

       m4 [OPTION]... [FILE]...

説明

       FILE 内のマクロを処理します。 FILE の指定がない、 あるいは `-' が指定された場合、 標準入力
       から読み込みます。

       ロングオプション形式の必須または任意引数は、  ショートオプション形式でも必須または任意引数
       になります。

   操作モード:
       --help このヘルプを表示して終了します。

       --version
              バージョン情報を表示して終了します。

       -E, --fatal-warnings
              1 度目:  警告をエラーとします、 2 度目: 1 度目のエラー箇所で実行を停止します。

       -i, --interactive
              出力をバッファーに残さず、中断しません。

       -P, --prefix-builtins
              ビルトイン名の先頭に強制的に `m4_' をつけます。

       -Q, --quiet, --silent
              ビルトインに対する警告メッセージをいくつか省略します。

       --warn-macro-sequence[=REGEXP]
              マクロ定義が REGEXP に一致した場合に警告します。

              デフォルトは \$\({[^}]*}\|[0-9][0-9]+\) です。

       -W, --word-regexp=REGEXP
              マクロ名の文法に REGEXP を用います。

   プリプロセッサー機能:
       -D, --define=NAME[=VALUE]
              VALUE という値または空の値を持つ NAME を定義します。

       -I, --include=DIRECTORY
              インクルードパスに DIRECTORY を追加します。

       -s, --synclines
              `#line NUM "FILE"' 行を生成します。

       -U, --undefine=NAME
              NAME を未定義にします。

   制限制御:
       -g, --gnu
              -G を上書きして GNU 拡張を再度有効にします。

       -G, --traditional
              GNU 拡張をすべて無効にします。

       -H, --hashsize=PRIME
              シンボルの検索ハッシュテーブルのサイズを設定します。 [デフォルト: 509]

       -L, --nesting-limit=NUMBER
              ネスト階層の制限を変更します。 0 を指定すると無制限です。[デフォルト: 0]

   凍結 (frozen) 状態のファイル:
       -F, --freeze-state=FILE
              処理の最後に FILE を凍結状態にします。

       -R, --reload-state=FILE
              処理の最初に FILE の凍結状態から再ロードします。

   デバッグ:
       -d, --debug[=FLAGS]
              デバッグレベルを設定します (FLAGS には `aeq' を含みません)。

       --debugfile[=FILE]
              デバッグおよびトレース出力を  FILE にリダイレクトします (デフォルトは stderr、 空文
              字の場合は無視されます)。

       -l, --arglength=NUM
              マクロのトレースサイズを制限します。

       -t, --trace=NAME
              NAME が定義されているものとして、 これをトレースします。

   FLAGS は以下のいずれか:
       a      実際の引数を表示します。

       c      情報の収集前後、呼び出し後を表示します。

       e      展開結果を表示します。

       f      現在の入力ファイル名を表示します。

       i      入力ファイルにおける変更を表示します。

       l      現在の入力行番号を表示します。

       p      パス検索の結果を表示します。

       q      a または e フラグを用いる場合に、 必要に応じて値をクォートで囲みます。

       t      トレースがオンの時だけでなく、 マクロ呼び出しをすべてトレースします。

       x      マクロ呼び出しの ID を追加します。 c フラグとともに用いると便利です。

       V      簡潔に上記フラグすべてを含める指定です。

       環境変数 `M4PATH' はディレクトリを、 コロンで区切ったリストを指定しますが、 これが定義され
       ている場合、 `-I' の指定の後ろに追加されます。

       終了ステータスは成功時が  0、 失敗時が 1、 凍結ファイルのバージョン不一致時が 63 です。 ま
       たは m4exit マクロに値が設定されれば、 その値になります。

著者

       Rene' Seindal

バグ報告

       バグ報告は bug-m4@gnu.org までお願いします。
       GNU M4 home page: <https://www.gnu.org/software/m4/>
       GNU ソフトウェアの全般的なヘルプ: <https://www.gnu.org/gethelp/>

著作権

       Copyright © 2021 Free Software Foundation, Inc.  License GPLv3+:  GNU  GPL  version  3  or
       later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This  is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       m4 の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。 infom4 の
       両プログラムが適切にインストールされていれば、 以下のコマンド

              info m4

       を実行して完全なマニュアルを参照できます。