Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       pldd - プロセスにリンクされている動的共有オブジェクトを表示する

書式

       pldd pid
       pldd option

説明

       pldd コマンドは、 指定されたプロセス ID (PID) のプロセスにリンクされている動的共有オブジェ
       クト (DSO; dynamic shared objects) のリストを表示する。 このリストには dlopen(3)  を使って
       動的にロードされたライブラリーも含まれる。

オプション

       -?, --help
              ヘルプメッセージを表示し終了する。

       --usage
              使用方法の簡潔な概要を表示し終了する。

       -V, --version
              プログラムのバージョン情報を表示し終了する。

終了ステータス

       成功すると  pldd はステータス 0 を返す。 指定されたプロセスが存在しない場合、 ユーザーが自
       身の動的共有オブジェクトのリストにアクセスする許可を持っていない場合、  もしくはコマンドラ
       イン引数が指定されていない場合、 pldd はステータス 1 で終了する。 無効なオプションが指定さ
       れた場合、 ステータス 64 で終了する。

バージョン

       pldd は glibc 2.15 以降で利用可能である。

準拠

       pldd コマンドは POSIX.1 では規定されていない。  他のいくつかのシステムにも同様のコマンドが
       ある。

注意

       コマンド

           lsof -p PID

       は、 プロセスにリンクされた動的共有オブジェクトも出力する。

       The  gdb(1)   info shared command also shows the shared libraries being used by a process,
       so that one can obtain similar output to pldd using a command such as  the  following  (to
       monitor the process with the specified pid):

           $ gdb -ex "set confirm off" -ex "set height 0" -ex "info shared" \
                   -ex "quit" -p $pid | grep '^0x.*0x'

バグ

       From  glibc  2.19  to 2.29, pldd was broken: it just hung when executed.  This problem was
       fixed in glibc 2.30, and the fix has been backported to earlier  glibc  versions  in  some
       distributions.

       $ echo $$               # シェルの PID を表示する
       1143
       $ pldd $$               # このシェルにリンクされている動的共有オブジェクトを表示
       1143:    /usr/bin/bash
       linux-vdso.so.1
       /lib64/libtinfo.so.5
       /lib64/libdl.so.2
       /lib64/libc.so.6
       /lib64/ld-linux-x86-64.so.2
       /lib64/libnss_files.so.2

関連項目

       ldd(1), lsof(1), dlopen(3), ld.so(8)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。