Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       strip - オブジェクトファイルからシンボルを切り捨てる

書式

       strip  [-F bfdname | --target=bfdname] [-I bfdname | --input-target=bfdname]
              [-O bfdname | --output-target=bfdname]
              [-R sectionname | --remove-section=sectionname] [-s | --strip-all]
              [-S | -g | --strip-debug] [--strip-unneeded] [-x | --discard-all]
              [-X | --discard-locals] [-K symbolname | --keep-symbol=symbolname]
              [-N symbolname | --strip-symbol=symbolname] [-o fileR] [-p | --preserve-dates]
              [-v | --verbose] [-V | --version] [-V | --help] objfile...

説明

       GNU strip はオブジェクトファイル objfile から全てのシンボルを切り捨てる。オブジェクトファ
       イルのリストには書庫 (archive) を指定することもできる。最低ひとつのオブジェクトファイルを
       指 定する必要がある。

       strip は修正した内容を別のファイルに書き出すのではなく、引き数に指 定されたファイルを直接
       修正する。

オプション

       -F bfdname

       --target=bfdname
              オリジナルの objfile のオブジェクトコードフォーマットを bfdname として取り扱う。ま
              た bfdname に指定されたフォーマットで書き戻す。

       --help strip のオプションの要約を表示して終了する。

       -I bfdname

       --input-target=bfdname
              オリジナルの objfile のオブジェクトコードフォーマットを bfdname として取り扱う。

       -O bfdname

       --output-target=bfdname
              objfilebfdname フォーマットの出力で書き換える。

       -R sectionname

       --remove-section=sectionname
              ファイルから指定した名前のセクションを削除する。このオプションは複数指 定できる。こ
              のオプションを誤ってもちいると、オブジェクトファイルが使い 物にならなくなる可能性が
              ある。

       -s

       --strip-all
              全てのシンボルを削除する。

       -S

       -g

       --strip-debug
              デバッギングシンボルのみを削除する。

       --strip-unneeded
              リロケーション処理に不必要なシンボルを全て削除する。

       -N symbolname

       --strip-symbol=symbolname
              元のファイルから symbolname というシンボルを削除する。このオプションは複数用いるこ
              ともできるし、他 のオプションと同時に指定することもできる。

       -o file
              strip 処理を行った結果を元のファイルと置き換えるのではなく、 file に書き出す。この
              引数が用いられた場合には objfile に指定できる引数はひとつだけである。

       -p

       --preserve-dates
              ファイルのアクセス時刻、修正時刻を変更しない。

       -x

       --discard-all
              グローバルでないシンボルを削除する。

       -X

       --discard-locals
              コンパイラによって生成されたローカルなシンボルを削除する (これらは通常 ``L'' または
              ``.'' で始まる文字列である)。

       -K symbolname, --keep-symbol=symbolname
              シンボル symbolname だけを元のファイルからコピーする。このオプションは複数指定する
              ことがで きる。

       -N symbolname, --strip-symbol=symbolname
              シンボル symbolname を元のファイルからコピーしない。このオプションは複数指定するこ
              とができ、 また -K 以外の他のオプションと組み合わせることもできる。

       -v

       --verbose
              饒舌出力モード。変更された全てのオブジェクトファイルをリストする。書庫 の場合に
              strip -v とすると、書庫内のメンバー全てをリストする。

       -V

       --version
              strip のバージョン番号を表示して終了する。

関連項目

       info の ` binutils ' エントリ、 The GNU Binary Utilities, Roland H. Pesch (October 1991)

著作権

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