Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       clog10, clog10f, clog10l - 底が 10 の複素数の対数

書式

       #define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <complex.h>

       double complex clog10(double complex z);
       float complex clog10f(float complex z);
       long double complex clog10l(long double complex z);

       -lm でリンクする。

説明

       clog10(z) の呼び出しは以下と等価である。

           clog(z)/log(10)

       また、以下とも等価である。

           log10(cabs(c)) + I * carg(c) / log(10)

       他の関数は同じ機能を持つ float 版と long double 版である。

       z として 0 に近い値を入れると、オーバーフローを起こすため、 注意が必要である。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌───────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├───────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │clog10(), clog10f(), clog10l() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └───────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       これらの関数は  GNU による拡張である。これらの名前は C99 と C11 で今後のために予約されてい
       る。

関連項目

       cabs(3), cexp(3), clog(3), clog2(3), complex(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                  CLOG10(3)