Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       cproj, cprojf, cprojl - リーマン球面への射影

書式

       #include <complex.h>

       double complex cproj(double complex z);
       float complex cprojf(float complex z);
       long double complex cprojl(long double complex z);

       -lm でリンクする。

説明

       これらの関数は、平面上の点をリーマン球の表面に射影する、つまり  複素平面の一つの軸へのコン
       パクト化 (one-point compactification) を行う。 有限な点 z はいずれも z  自身へ射影される。
       無限の値を持つ全ての複素数は、一つの無限値に射影される。  もっと詳しく言うと、実数軸の正の
       無限大に射影される。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │cproj(), cprojf(), cprojl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       バージョン 2.11 以前の glibc の実装は違った動作 (リーマン球面への「立体」写像) を行う。

関連項目

       cabs(3), complex(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2015-04-19                                   CPROJ(3)