Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       exp, expf, expl - 底が e の指数関数

書式

       #include <math.h>

       double exp(double x);
       float expf(float x);
       long double expl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       expf(), expl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は e の x 乗の値を返す (e は自然対数の底)。

返り値

       成功すると、これらの関数は e の x 乗を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が正の無限大の場合、正の無限大が返される。

       x が負の無限大の場合、+0 が返される。

       結果がアンダーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、0 が返される。

       結果がオーバーフローする場合、範囲エラーが発生し、 各関数はそれぞれ +HUGE_VAL, +HUGE_VALF,
       +HUGE_VALL を返す。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
              errnoERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW)  が上が
              る。

       範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
              errnoERANGE が設定される。 アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW)   が上が
              る。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌──────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├──────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │exp(), expf(), expl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └──────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

       cbrt(3), cexp(3), exp10(3), exp2(3), expm1(3), sqrt(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                     EXP(3)