Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       fgetgrent - グループファイルエントリーの取り出し

書式

       #include <stdio.h>
       #include <sys/types.h>
       #include <grp.h>

       struct group *fgetgrent(FILE *stream);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       fgetgrent():
           glibc 2.19 以降:
               _DEFAULT_SOURCE
           glibc 2.19 以前:
               _SVID_SOURCE

説明

       fgetgrent()  関数は、 stream で参照されるファイルから取り出したグループ情報 を含む構造体へ
       のポインターを返す。最初に呼び出された時は  最初のエントリーを返し、それ以降は、次のエント
       リーを返す。   stream   で参照されるファイルは、  /etc/group  と同じ形式でなければならない
       (group(5)  参照)。

       group 構造体は <grp.h> で以下のように定義されている:

           struct group {
               char   *gr_name;        /* グループ名 */
               char   *gr_passwd;      /* グループのパスワード */
               gid_t   gr_gid;         /* グループ ID */
               char  **gr_mem;         /* グループのメンバ名へのポインター
                                          の配列 (配列はヌルで終端する) */
           };

返り値

       fgetgrent()  関数は group 構造体へのポインターを返す。  これ以上エントリーが無いか、エラー
       が発生した場合は NULL を返す。 エラーの場合、 errno に原因を示す値が設定される。

エラー

       ENOMEM group 構造体を割り当てるためのメモリーが不十分。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬──────────────────────────┐
       │インターフェース属性                       │
       ├─────────────────┼───────────────┼──────────────────────────┤
       │fgetgrent()      │ Thread safety │ MT-Unsafe race:fgetgrent │
       └─────────────────┴───────────────┴──────────────────────────┘

準拠

       SVr4.

関連項目

       endgrent(3), fgetgrent_r(3), fopen(3), getgrent(3), getgrgid(3), getgrnam(3), putgrent(3),
       setgrent(3), group(5)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。