Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       modf, modff, modfl - 浮動小数点実数から、符号付き整数と小数部分を取り出す関数

書式

       #include <math.h>

       double modf(double x, double *iptr);
       float modff(float x, float *iptr);
       long double modfl(long double x, long double *iptr);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       modff(), modfl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は、引数  x を整数部分と小数部分に分割する。 このとき、ふたつの値はともに x と
       同じ符号を持つ。 整数部分は iptr が指す場所に格納される。

返り値

       これらの関数は x の小数部分を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返され、 *iptr に NaN が設定される。

       x が正の無限大 (負の無限大) の場合、 +0 (-0) が返され、 *iptr に正の無限大 (負の無限大) が
       設定される。

エラー

       エラーは発生しない。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │modf(), modff(), modfl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

       frexp(3), ldexp(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                    MODF(3)