Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       on_exit - プロセスが正常に終了した際に呼ばれる関数を登録する

書式

       #include <stdlib.h>

       int on_exit(void (*function)(int , void *), void *arg);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       on_exit():
           Since glibc 2.19:
               _DEFAULT_SOURCE
           Glibc 2.19 and earlier:
               _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       on_exit()  関数は、指定された関数 function を、プロセスが 正常に終了した際に呼ばれる関数と
       して登録する。正常な終了とは、 exit(3)  またはプログラムの main()  関数の中の return  命令
       による終了である。  関数 function には、直近の exit(3)  の呼び出しで渡された status 引数と
       on_exit()  の arg 引数が渡される。

       同じ関数を複数回登録してもよい。 登録された関数は登録 1 回につき 1 回呼び出される。

       fork(2) で作成された場合、子プロセスは親プロセスの登録のコピーを継承する。 exec(3)  ファミ
       リーの関数の場合、呼び出しに成功すると、 全ての登録が削除される。

返り値

       on_exit()  関数は、成功したら 0 を、そうでなければ 0 以外を返す。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │on_exit()        │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       この関数は  SunOS 4 由来であるが、 glibc にも存在する。 Solaris (SunOS 5) にはもはや存在し
       ない。移植性が必要なアプリケーションではこの関数の使用は避け、代わりに標準の atexit(3)  を
       使うこと。

注意

       By  the  time  function  is executed, stack (auto)  variables may already have gone out of
       scope.  Therefore, arg should not be a pointer to a stack variable; it may  however  be  a
       pointer to a heap variable or a global variable.

関連項目

       _exit(2), atexit(3), exit(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。