Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       pthread_condattr_init, pthread_condattr_destroy - 条件変数作成時の属性

書式

       #include <pthread.h>

       int pthread_condattr_init(pthread_condattr_t *attr);

       int pthread_condattr_destroy(pthread_condattr_t *attr);

説明

       条件変数の属性は条件変数の作成時に、  pthread_cond_init(3) の第 2 引数として条件変数属性オ
       ブジェクトを渡すことで 指定することができる。 NULL を渡すことは、 すべての属性がデフォルト
       値に設定された条件変数属性オブジェクトを 渡すことと同等である。

       LinuxThreads の実装では、条件変数の属性には一切対応していない。 条件変数の属性に関する関数
       は POSIX 標準との互換性を保つためだけに 用意されている。

       pthread_condattr_init は条件変数属性オブジェクト attr を初期化し、すべての属性をデフォルト
       値に設定する。  pthread_condattr_destroy は条件変数属性オブジェクトを破壊する。 破壊したオ
       ブジェクトは再び初期化されるまで再使用してはならない。            これらの関数は両方とも、
       LinuxThreads の実装では何もしない。

返り値

       pthread_condattr_init および pthread_condattr_destroy は常に 0 を返す。

著者

       Xavier Leroy <Xavier.Leroy@inria.fr>

関連項目

       pthread_cond_init(3).

       [訳注]      LinuxThreads     では条件変数をプロセス間で共有することはできない。     glibc-
       linuxthreads-2.2 以降、次の 2 つの関数が追加されている。

       int pthread_condattr_getpshared(const pthread_condattr_t *attr, int *pshared);

       pshared で指し示される領域に PTHREAD_PROCESS_PRIVATE を格納し、常に 0 を返す。

       int pthread_condattr_setpshared(pthread_condattr_t *attr, int pshared);

       psharedPTHREAD_PROCESS_PRIVATE  および  PTHREAD_PROCESS_SHARED  のいずれでもない場合、
       EINVAL  を返す。  psharedPTHREAD_PROCESS_SHARED の場合、 ENOSYS を返す。 それ以外の場
       合、 0 を返す。

                                           LinuxThreads                       PTHREAD_CONDATTR(3)