Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       pthread_testcancel - 処理待ちの取り消し要求の配送を要求する

書式

       #include <pthread.h>

       void pthread_testcancel(void);

       -pthread でコンパイルしてリンクする。

説明

       pthread_testcancel()  を呼び出すと、呼び出したスレッド内に取り消し  ポイント (cancellation
       point)  が作成される。  これにより、これ以外には取り消しポイントを含まないコードを実行して
       いるスレッドが取り消し要求に対応することができるようになる。

       (pthread_setcancelstate(3) を使って) キャンセルが無効になっている 場合や処理待ちの取り消し
       要求がない場合は、pthread_testcancel() を 呼び出しても何の影響もない。

返り値

       この関数は値を返さない。この関数の呼び出しの結果、呼び出したスレッドが  キャンセルされた場
       合、この関数が返ることはない。

エラー

       この関数は常に成功する。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │pthread_testcancel() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       pthread_cleanup_push(3) を参照。

関連項目

       pthread_cancel(3), pthread_cleanup_push(3), pthread_setcancelstate(3), pthreads(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。