Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       setlogmask - ログの優先度マスクを設定する

書式

       #include <syslog.h>

       int setlogmask(int mask);

説明

       プロセスにはログ優先度マスク(log priority mask)が用意されていて、 これを用いて syslog(3) が呼び出された場
       合にログ記録を行うかどうかを決定する。 他のすべての関数が呼び出された場合はログ記録が行われない。 mask の
       各ビットは優先度に対応しており、対応するビットが 1 にセットされている 優先度に対してログ収集(logging)が有
       効になる。 マスクの初期値は、すべての優先度に対してログ収集が有効になるような値である。

       setlogmask()  関数は、呼び出し元のプロセスに対するログマスクを設定し、 変更前のマスクを返す。 mask 引数が
       0 ならば、現在のログマスクは変更されない。

       以下の8レベルの優先度が定義されている(優先度の高い順):    LOG_EMERG,   LOG_ALERT,   LOG_CRIT,   LOG_ERR,
       LOG_WARNING, LOG_NOTICE, LOG_INFO, LOG_DEBUG。 優先度 p に対応するビット列は LOG_MASK(p) によって求められ
       る。  優先度 p 以上のすべての優先度 (p を含む) のマスクビットを 求めることができるマクロ LOG_UPTO(p) を使
       用できるシステムもある。

返り値

       変更前のログ優先度マスクの値を返す。

エラー

       なし。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬────────────────────────┐
       │インターフェース属性                     │
       ├─────────────────┼───────────────┼────────────────────────┤
       │setlogmask()     │ Thread safety │ MT-Unsafe race:LogMask │
       └─────────────────┴───────────────┴────────────────────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       LOG_UPTO()  will be included in the next release of the POSIX specification (Issue 8).

関連項目

       closelog(3), openlog(3), syslog(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10  の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                                   2020-06-09                                      SETLOGMASK(3)