Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
signbit - 浮動小数点実数の符号 (sign) を調べる
書式
#include <math.h> int signbit(x); -lm でリンクする。 glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): signbit(): _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
説明
signbit() は、あらゆる種類の浮動小数点実数に対して 適用可能な汎用的なマクロである。 x の 値の符号ビットがセットされている場合、非 0 の値を返す。 このマクロは x < 0.0 と全く同じではない。 なぜなら、IEEE 754 の浮動小数点表現では 0 も符号 を持つからである。 -0.0 < 0.0 という比較結果は偽 (false) だが、 signbit (-0.0) は 非 0 の 値を返す。 NaN と無限大には符号ビットがある。
返り値
signbit() マクロは x の符号が負の場合 0 以外を返し、そうでない場合 0 を返す。
エラー
エラーは発生しない。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤ │signbit() │ Thread safety │ MT-Safe │ └─────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99. この関数は IEC 559 で定義されている (また IEEE 754/IEEE 854 では付録で推奨関数として定義されている)。
関連項目
copysign(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。