Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       sinh, sinhf, sinhl - 双曲線正弦 (ハイパボリックサイン) 関数

書式

       #include <math.h>

       double sinh(double x);
       float sinhf(float x);
       long double sinhl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       sinhf(), sinhl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は双曲線正弦  (ハイパボリックサイン) 関数の値を返す。 数学的には以下のように定
       義されている。

           sinh(x) = (exp(x) - exp(-x)) / 2

返り値

       成功すると、これらの関数は x の双曲線正弦を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。

       x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。

       結果がオーバーフローする場合、  範囲エラー  (range  error)   が発生し、   各関数はそれぞれ
       HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
              errnoERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外  (FE_OVERFLOW)   が上が
              る。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │sinh(), sinhf(), sinhl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

       acosh(3), asinh(3), atanh(3), cosh(3), csinh(3), tanh(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                    SINH(3)