Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       trunc, truncf, truncl - 0 に近い方の整数値に丸める

書式

       #include <math.h>

       double trunc(double x);
       float truncf(float x);
       long double truncl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       trunc(), truncf(), truncl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L

説明

       これらの関数は、絶対値が x よりも大きくない直近の整数値を返す。

返り値

       これらの関数は、丸められた整数値を、浮動小数点形式で返す。

       x が整数、無限大、NaN の場合、x 自身が返される。

エラー

       エラーは発生しない。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │trunc(), truncf(), truncl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       これらの関数が返す整数値は整数型  (int,  long など) に格納するには大き過ぎるかもしれない。
       オーバーフローが起こった場合の結果は分からないので、    オーバーフローを避けるため、アプリ
       ケーションでは整数型に代入する前に 返された値の範囲確認を実行すべきである。

関連項目

       ceil(3), floor(3), lrint(3), nearbyint(3), rint(3), round(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2019-03-06                                   TRUNC(3)