Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       wcsdup - ワイド文字文字列を複製する

書式

       #include <wchar.h>

       wchar_t *wcsdup(const wchar_t *s);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       wcsdup():
           glibc 2.10 以降:
               _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
           glibc 2.10 より前:
               _GNU_SOURCE

説明

       wcsdup()  関数は、 strdup(3)  関数のワイド文字版である。 この関数はポインター s が指し示す
       ワイド文字文字列の複製を 新しい領域に割り当てて返す。

       新しいワイド文字文字列のためのメモリーは  malloc(3)   を使って割り当てられる。  この領域は
       free(3) を使って解放すべきである。

返り値

       成功すると、 wcsdup()  関数は、新しいワイド文字文字列へのポインターを返す。 エラーの場合、
       NULL が返り、 errno にエラーの原因を示す値が設定される。

エラー

       ENOMEM 複製文字列を割り当てるのに十分なメモリーがない。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │wcsdup()         │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2008.  この関数は POSIX.1-2001 では規定されていないが、 Linux 以外の他のシステムで
       広く利用可能である。

関連項目

       strdup(3), wcscpy(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。