Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       msr - x86 CPU MSR へアクセスするためのデバイス

説明

       /dev/cpu/CPUNUM/msr は x86 CPU の モデル固有レジスター (model-specific registers; MSRs) の
       読み書きインターフェースを提供する。 CPUNUM はアクセスする CPU の番号で、 /proc/cpuinfo に
       表示される値である。

       レジスターアクセスは、 ファイルをオープンし、 MSR 番号分だけファイルのオフセットを変更し、
       8 バイト単位での読み書きを行う形で行われる。 つまり、 8 バイトを超える I/O  転送は、同じレ
       ジスターに対する複数回の読み書きとなる。

       このファイルは保護されており、 root ユーザー、もしくは root グループのメンバだけが読み書き
       できる。

注意

       msr ドライバは自動ではロードされない。 モジュールが有効になったカーネルでは、 以下のコマン
       ドを使って、 使用する前に明示的にドライバをロードする必要があるだろう。

            $ modprobe msr

関連項目

       Intel CPU MSR の概要については Intel Corporation Intel 64 and IA-32 Architectures Software
       Developer's Manual Volume 3B Appendix B を参照。

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。