Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
pppoe-sniff - ネットワーク上を流れる標準的でない PPPoE フレームを調査する
書式
pppoe-sniff [options]
説明
pppoe-sniff は PPPoE PADR や session フレームと思われるものを待ち受け、 pppoe(8) を動作さ せるのに必要なその他のオプションを推定する。 DSL サービス提供業者の中には 標準的でない PPPoE フレームタイプを使っていると思われるものが あり、 Service-Name フィールドに適切な値を設定する必要がある。 多くの場合、DSL 提供業者か らそれらの値を詮索するよりは、 接続の成功しているマシンから嗅ぎ出す方が簡単である。 pppoe-sniff を使うには、2 台のコンピュータ、DSL モデム、 (イーサーネットスイッチではない) イーサーネットハブが必要である。 通常のように DSL モデムがコンピュータの イーサーネットカードに直接接続されている場合、 ま ず (イーサーネットカードに繋がっていた側を) イーサーネットハブの "uplink" ポートに接続す る。 次に 2 台のコンピュータを通常のポートに接続する。 一方のコンピュータは、DSL サービス 提供業者がサポートする OS 上で DSL サービス提供業者から提供されたソフトウェアを実行する。 もう一方のコンピュータは、Linux にして root でログインする。 Linux マシンは、イーサーネットインターフェースを 無差別 (promiscuous) モードにして、pppoe- sniff を実行する。 例えば、イーサーネットインターフェースが eth0 の場合は、 以下のコマンド を実行する: ifconfig eth0 promisc pppoe-sniff -I eth0 もう一方のマシンは、通常通り DSL 接続を開始する。 少し時間が経過すると、 推奨される PPPOE_EXTRA の値を pppoe-sniff が表示する筈である。 この値を /etc/ppp/pppoe.conf に設定す ること。 PPPOE_EXTRA に必要な特別な値を pppoe-sniff が表示した場合、 この値に ISP 名、DSL モデムの製造業者とモデル番号を添えて E メールで pppoe@roaringpenguin.com に送って下さい。 2 台のコンピュータを持たないユーザーのために、 この情報を集めて PPPoE のウェブページで提供 する予定である。 pppoe-sniff が終了した場合 (または、ハングしたように思われて停止させた場合)、 以下のように して無差別モードを解除するのを忘れないこと: ifconfig eth0 -promisc
オプション
-I interface -I オプションは、使用するイーサーネットインターフェースを指定する。 Linux 上で は、eth0 や eth1 が一般的である。 インターフェースは、pppoe-sniff を開始する前に 「 アップ (起動)」して、無差別モードにしておかなければならない。 -V -V オプションを指定すると、 pppoe-sniff はバージョン番号を表示して終了する。
バグ
pppoe-sniff は Linux 上でしか動作しない。
著者
pppoe-sniff は David F. Skoll <dfs@roaringpenguin.com> によって作成された。 pppoe のホームページは http://www.roaringpenguin.com/pppoe/ である。
関連項目
adsl-start(8), adsl-stop(8), adsl-connect(8), pppd(8), pppoe.conf(5), pppoe(8), adsl- setup(8), adsl-status(8), pppoe-server(8), pppoe-relay(8)