Provided by: debhelper_13.18ubuntu2.1_all
名前
dh_auto_install - make install や類似コマンドを自動的に実行する
書式
dh_auto_install [build system オプション] [debhelper オプション] [-- params]
説明
dh_auto_install プログラムは、ビルドしたファイルを自動的にインストールしようとする debhelper プログラムです。パッケージが利用するビルドシステムを判定し、そのビルドシステムに 対して適切なコマンドを実行することでインストールを行います。例えば、Makefile が存在し、中 に install ターゲットが存在する場合 (あるいは、MAKE 環境変数が設定されている場合)、make を 実行します)。もし、setup.py や Build.PL が存在すれば、こちらが利用されます。なお、Ant ビル ドシステムはインストールをサポートしていません。そのため、dh_auto_install は Ant を使って ビルドしたファイルをインストールしないことに注意してください。 In compat 14 or later, dh_auto_install will use debian/tmp as the default --destdir and should be moved from there to the appropriate package build directory using dh_install(1) or similar tools. Though if the single-binary addon for dh(1) is activated, then it will pass an explicit --destdir=debian/package/ to dh_auto_install. For earlier compat levels then unless --destdir option is specified, the files are installed into debian/package/ if there is only one binary package. In the multiple binary package case, the files are instead installed into debian/tmp/, and should be moved from there to the appropriate package build directory using dh_install(1) or similar tools. DESTDIR は生成したファイルをどこに置くべきかを指定する時に利用します。もし Makefileが Makefile.PL を使って MakeMaker から生成される場合、生成された Makefile の為に、さらに自動 的に PREFIX=/usr がインストールディレクトリとして指定されます。 このコマンドはほぼ 90 %のパッケージに対してうまく動作するように設計されています。うまく動 かない場合、あるいは、間違ったインストールターゲットを使ってしまうような場合に は、dh_auto_install を完全に省略して make install を手動で実行することを推奨します。
オプション
"ビルドシステム用オプション" in debhelper(7) には、よく使われるビルドシステムと、制御オプ ションが列挙されています。 --destdir=directory 指定した directory 以下にファイルをインストールします。このオプションを指定しない場 合、インストール先は "説明" 章で説明するディレクトリになるように自動的に指定されます。 -- params params を実行するプログラムに渡すには、dh_auto_install に通常指定するパラメータの後に param を指定してください。
参照
debhelper(7) このプログラムは debhelper の一部です。
作者
Joey Hess <joeyh@debian.org>