Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       stdbuf - 標準入出力ストリームのバッファ動作を変更して、COMMAND を実行する

書式

       stdbuf OPTION... COMMAND

説明

       標準入出力ストリームのバッファ動作を変更して COMMAND を実行します。

       長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。

       -i, --input=MODE
              標準入力のバッファ動作を変更する

       -o, --output=MODE
              標準出力のバッファ動作を変更する

       -e, --error=MODE
              標準エラー出力のバッファ動作を変更する

       --help 使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       MODE  が 'L' の場合、対応するストリームは行単位でバッファリングされます。 このオプションは
       標準入力に対しては無効です。

       MODE が '0' の場合、対応するストリームはバッファリングされなくなります。

       それ以外の場合は  MODE  に数値を指定します。数値には次の倍数を指定することができます:   KB
       1000, K 1024, MB 1000*1000, M 1024*1024, その他 G, T, P, E, Z, Y など。 二進接頭辞も使用す
       ることもできます: KiB=K, MiB=M など。 対応したストリームに MODE バイトのサイズが割り当てら
       れたバッファが設定されます。

       注意:  COMMAND が標準ストリームのバッファリングを調整する場合 (例えば 'tee')、 'stdbuf' が
       変更した設定は上書きされます。また、いくつかのフィルタ ('dd' や 'cat'  等)  は入出力にスト
       リームを使用しないため、 'stdbuf' 設定の影響を受けません。

       GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバ
       グは   <https://translationproject.org/team/ja.html>    に連絡してください。    詳細な文書
       <https://www.gnu.org/software/coreutils/stdbuf>  (ローカルでは  info  '(coreutils)  stdbuf
       invocation' で参照可能)。

バグ

       glibc 環境では、バッファサイズを指定した場合 (つまり、完全に  バッファリングを行うモードを
       使用した場合) の動作は未定義です。

       tail -f access.log | stdbuf -oL cut -d ' ' -f1 | uniq
       このコマンドでは access.log の一意なエントリがあると直ちに出力されます。

作者

       作者 Padraig Brady。

著作権

       Copyright  ©  2020 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or
       later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
       This is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO  WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       stdbuf  の完全なマニュアルは  Texinfo  マニュアルとして整備されている。もし、  info および
       stdbuf のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info stdbuf

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。