Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       sgetmask, ssetmask - シグナルマスクの操作 (廃止予定)

書式

       long sgetmask(void);

       long ssetmask(long newmask);

       : これらのシステムコールには、glibc のラッパー関数はない。「注意」の節を参照。

説明

       これらのシステムコールは廃止予定であり、  「使用しないこと」。 代わりに sigprocmask(2)  を
       使用すること。

       sgetmask()  は、呼び出し元プロセスのシグナルマスクを返す。

       ssetmask()  は、呼び出し元プロセスのシグナルマスクを newmask  で指定された値に設定し、変更
       前のシグナルマスクを返す。

       これら二つのシステムコールが扱うシグナルマスクは、    単純なビットマスクである   (この点が
       sigprocmask(2)  で使用される sigset_t  と異なる)。  これらのマスクを作成したり検査するには
       sigmask(3)  を使用すること。

返り値

       sgetmask()   は常に成功し、シグナルマスクを返す。 ssetmask()  は常に成功し、直前のシグナル
       マスクを返す。

エラー

       これらのシステムコールは常に成功する。

バージョン

       Linux 3.16  以降では、これらのシステムコールのサポートは任意となり、利用できるかはカーネル
       が CONFIG_SGETMASK_SYSCALL オプションを有効にしてコンパイルされているかに依存する。

準拠

       これらのシステムコールは Linux 固有である。

注意

       glibc  はこれらの古いシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。 あまりないと思う
       が、これらを呼び出したい場合には syscall(2) を使うこと。

       これらのシステムコールは、 31 より大きいシグナル番号 (つまり、リアルタイムシグナル) を扱え
       ない。

       これらのシステムコールは x86-64 には存在しない。

       SIGSTOPSIGKILL をブロックすることはできない。

関連項目

       sigprocmask(2), signal(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。