Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       csqrt, csqrtf, csqrtl - 複素数の平方根

書式

       #include <complex.h>

       double complex csqrt(double complex z);
       float complex csqrtf(float complex z);
       long double complex csqrtl(long double complex z);

       -lm でリンクする。

説明

       これらの関数は、複素数  z  の平方根を計算する。実軸の負の部分に沿って分枝切断 (branch cut)
       がある。 (つまり、 eps を小さな正の実数とした場合、 csqrt(-1+eps*I) が I  に近付いていき、
       一方 csqrt(-1-eps*I) は -I に近付いていく、 ということである。)

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │csqrt(), csqrtf(), csqrtl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

関連項目

       cabs(3), cexp(3), complex(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                   CSQRT(3)