Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       fabs, fabsf, fabsl - 浮動小数点実数の絶対値

書式

       #include <math.h>

       double fabs(double x);
       float fabsf(float x);
       long double fabsl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       fabsf(), fabsl():
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
               || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
               || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

       これらの関数は浮動小数点実数 x の絶対値を返す。

返り値

       これらの関数は x の絶対値を返す。

       x が NaN の場合、NaN が返される。

       x が -0 の場合、+0 が返される。

       x が負の無限大か正の無限大の場合、正の無限大が返される。

エラー

       エラーは発生しない。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │fabs(), fabsf(), fabsl() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

       double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

       abs(3), cabs(3), ceil(3), floor(3), labs(3), rint(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2017-09-15                                    FABS(3)