Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
if_nameindex, if_freenameindex - ネットワークインターフェースの名前とインデックスを取得す る
書式
#include <net/if.h> struct if_nameindex *if_nameindex(void); void if_freenameindex(struct if_nameindex *ptr);
説明
if_nameindex() 関数は if_nameindex 構造体の配列を返す。 各構造体にはローカルシステムのネッ トワークインターフェースのいずれかの情報が入る。 if_nameindex 構造体には少なくとも以下の フィールドがある。 unsigned int if_index; /* インターフェースのインデックス (1, 2, ...) */ char *if_name; /*ヌル終端された名前 ("eth0" など) */ if_index フィールドにはインターフェースのインデックスが入る。 if_name フィールドはヌル終端 されたインターフェース名を指す。 配列の最後は、 if_index が 0 で if_name が NULL のエント リーで示される。 if_nameindex() が返すデータ構造体は動的に確保される。 必要なくなった際には if_freenameindex() で解放すべきである。
返り値
成功した場合には if_nameindex() は配列へのポインターを返す。エラー時には NULL が返され、 errno が適切に設定される。
エラー
if_nameindex() が失敗した場合には以下の errno が設定される。 ENOBUFS 利用可能なリソースが十分にない。 if_nameindex() は、 socket(2), bind(2), ioctl(2), getsockname(2), recvmsg(2), sendto(2), malloc(3) に対して規定されているエラーのいずれかで失敗する場合がある。
バージョン
if_nameindex() 関数は glibc 2.1 で初めて登場したが、 glibc 2.3.4 より前のバージョンの実装 では IPv4 アドレスを持つインターフェースのみをサポートしていた。 IPv4 アドレスを持たないイ ンターフェースがサポートされているのは、 netlink をサポートするカーネルにおいてのみであ る。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌───────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├───────────────────┼───────────────┼─────────┤ │if_nameindex(), │ Thread safety │ MT-Safe │ │if_freenameindex() │ │ │ └───────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, RFC 3493. この関数は BSDi 初めて登場した。
例
以下のプログラムはこのページで説明した関数の使い方を示している。このプログラムが生成する出 力は以下のようになる。 $ ./a.out 1: lo 2: wlan0 3: em1 プログラムのソース #include <net/if.h> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <unistd.h> int main(int argc, char *argv[]) { struct if_nameindex *if_ni, *i; if_ni = if_nameindex(); if (if_ni == NULL) { perror("if_nameindex"); exit(EXIT_FAILURE); } for (i = if_ni; ! (i->if_index == 0 && i->if_name == NULL); i++) printf("%u: %s\n", i->if_index, i->if_name); if_freenameindex(if_ni); exit(EXIT_SUCCESS); }
関連項目
getsockopt(2), setsockopt(2), getifaddrs(3), if_indextoname(3), if_nametoindex(3), ifconfig(8)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。