Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       iswpunct - 句読点・記号ワイド文字かどうかを調べる

書式

       #include <wctype.h>

       int iswpunct(wint_t wc);

説明

       iswpunct()    関数は、  ispunct(3)   に対応するワイド文字関数である。  この関数は、wc  がワイド文字クラス
       "punct" に属するワイド文字かど うかを調べる。

       ワイド文字クラス "punct"  はワイド文字クラス  "graph"  のサブクラスである。  したがって、ワイド文字クラス
       "print" のサブクラスでもある。

       ワイド文字クラス "punct" はワイド文字クラス "alnum" と共通部分を持たな い。したがって、そのサブクラスであ
       る "alpha", "upper", "lower", "digit", "xdigit" とも共通部分を持たない。

       ワイド文字 "print" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "punct" は ワイド文字クラス "cntrl"  と共通部分を
       持たない。

       ワイド文字クラス "graph" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "punct" はワイド文字クラス "space" とそのサ
       ブクラスである "blank" と共通 部分を持たない。

返り値

       iswpunct()  関数は、wc がワイド文字クラス "punct" に属する ワイド文字ならば 0  でない値を返す。そうでなけ
       れば 0 を返す。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬────────────────┐
       │インターフェース属性             │
       ├─────────────────┼───────────────┼────────────────┤
       │iswpunct()       │ Thread safety │ MT-Safe locale │
       └─────────────────┴───────────────┴────────────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99.

注意

       iswpunct()  の動作は、現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存する。

       この関数の名前は Unicode 文字を扱う際には正しくない。なぜなら、ワイド 文字クラス "punct" は句読点文字と記
       号文字(数学記号、貨幣記号など)の両 方を含むからである。

関連項目

       ispunct(3), iswctype(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10  の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。