Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all
名前
key_decryptsession, key_encryptsession, key_setsecret, key_gendes, key_secretkey_is_set - rpc 鍵サーバデーモンとのインターフェース
書式
#include <rpc/rpc.h> int key_decryptsession(char *remotename, des_block *deskey); int key_encryptsession(char *remotename, des_block *deskey); int key_gendes(des_block *deskey); int key_setsecret(char *key); int key_secretkey_is_set(void);
説明
これらの関数は RPC の安全な認証機構 (AUTH_DES) で使用される。 ユーザープログラムでこれらの 関数を使用する必要はない。 関数 key_decryptsession() は(リモート)サーバのネット名を用いて、復号用の DES 鍵を取得す る。 サーバの公開鍵と、呼び出し元プロセスの実効 UID に対応する秘密鍵が使用される。 関数 key_encryptsession() は key_decryptsession() の逆の処理を行う。 サーバの公開鍵 と、呼び出し元プロセスの実効 UID に対応する秘密鍵で DES 鍵を暗号する。 関数 key_gendes() は、鍵サーバに安全な通信を行うための鍵を要求するために使用される。 関数 key_setsecret() は、呼び出し元プロセスの実効 UID に対して鍵を設定するために使用され る。 関数 key_secretkey_is_set() は、呼び出し元プロセスの実効 UID に対して鍵が設定されているか どうかを 調べるために使用される。
返り値
これらの関数は成功した場合 1 を、失敗した場合 0 を返す。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。 ┌───────────────────────┬───────────────┬─────────┐ │インターフェース │ 属性 │ 値 │ ├───────────────────────┼───────────────┼─────────┤ │key_decryptsession(), │ Thread safety │ MT-Safe │ │key_encryptsession(), │ │ │ │key_gendes(), │ │ │ │key_setsecret(), │ │ │ │key_secretkey_is_set() │ │ │ └───────────────────────┴───────────────┴─────────┘
注意
ここでは 2 種類の暗号方式が登場することに注意すること。 一つは公開鍵と秘密鍵を使用する非対 称鍵暗号であり、 もう一つは対称鍵暗号である 64 ビット DES である。 これらの関数は Linux/Doors-project の成果の一部だったが、 現在までに該当箇所はすべて破棄さ れた。
関連項目
crypt(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの 説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。 2017-09-15 KEY_SETSECRET(3)