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名前

       lround, lroundf, lroundl, llround, llroundf, llroundl - 最も近い整数値に丸める

書式

       #include <math.h>

       long lround(double x);
       long lroundf(float x);
       long lroundl(long double x);

       long long llround(double x);
       long long llroundf(float x);
       long long llroundl(long double x);

       -lm でリンクする。

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       上記の全ての関数:
           _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L

説明

       これらの関数は最も近い整数に引数を丸める。現在の丸め方向 (fenv(3) 参照) に関係なく最も近い
       整数に丸められ、半分の場合は 0 から遠い方の整数に丸められることになる。

       関数  round(3),  ceil(3)  と違い、これらの関数の返り値の型は引数の型と異なる点に注意するこ
       と。

返り値

       これらの関数は丸めた整数値を返す。

       x  が NaN か無限大の場合、もしくは丸めた値が大き過ぎて long (ll* 関数の場合には long long)
       に格納できない場合、 領域エラー (domain error) が発生し、返り値は不定となる。

エラー

       これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7)  を
       参照のこと。

       以下のエラーが発生する可能性がある。

       領域エラー (domain error): x が NaN か無限大、もしくは丸めた値が大き過ぎる
              不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID)  が上がる。

       これらの関数は errno を設定しない。

バージョン

       これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌──────────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├──────────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │lround(), lroundf(), lroundl(),   │ Thread safety │ MT-Safe │
       │llround(), llroundf(), llroundl() │               │         │
       └──────────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

関連項目

       ceil(3), floor(3), lrint(3), nearbyint(3), rint(3), round(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

                                            2020-11-01                                  LROUND(3)