Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       lfind, lsearch - 配列を線形検索する

書式

       #include <search.h>

       void *lfind(const void *key, const void *base, size_t *nmemb,
                size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));

       void *lsearch(const void *key, void *base, size_t *nmemb,
                size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));

説明

       lfind()  と lsearch()  は、 size バイトの要素 *nmemb 個からなる配列 base から、 key を線形
       検索する。比較を行うのは compar が参照している関数で、 これは 2つの引数を持ち、1つめの引数
       が  key を、2つめの引数は配列メンバーを指す。また compar は、 key が配列のメンバーとマッチ
       したなら 0、そうでなければ 0 以外を返すことが期待されている。

       lsearch()  は、マッチする要素を見つけられなかったとき、 配列の最後に key  をつけ加える。そ
       して  *nmemb  を 1 ふやす。 したがって、この関数を使用する際には、マッチする要素が存在する
       か、 もしくは配列に要素を追加するための領域があるか、を把握しておく必要がある。

返り値

       lfind()  の返り値は、配列のマッチしたメンバーへのポインターである。 もしマッチするメンバー
       が見つからないと  NULL  を返す。 lsearch()  の返り値も、配列のマッチしたメンバーへのポイン
       ターである。 マッチするメンバーが見つからなかったときは、 新たにつけ加えたメンバーへのポイ
       ンターを返す。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌───────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├───────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │lfind(), lsearch() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └───────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, SVr4, 4.3BSD. libc には libc-4.6.27 以降で実装されている。

バグ

       関数の名前の選び方がよくない。

関連項目

       bsearch(3), hsearch(3), tsearch(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。