Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       makedev, major, minor - デバイス番号の操作

書式

        #include <sys/sysmacros.h>

       dev_t makedev(unsigned int maj, unsigned int min);

       unsigned int major(dev_t dev);
       unsigned int minor(dev_t dev);

説明

       デバイス  ID は、メジャー ID とマイナー ID の二つの部分から構成される。 メジャー ID はデバ
       イスクラスの識別に使用され、マイナー ID は  そのクラス内の特定のデバイスインスタンスの識別
       に使用される。 デバイス ID は dev_t 型を用いて表現される。

       makedev()  は、指定されたメジャー ID とマイナー ID を組み合わせて デバイス ID を生成し、関
       数の結果として返す。 このデバイス ID は mknod(2) などに渡すことができる。

       関数 major() と minor() は makedev() と反対の処理を行う。 つまり、device ID を渡すと、それ
       ぞれメジャー ID 部分とマイナー ID 部分 を返す。これらのマクロは、例えば、 stat(2) が返す構
       造体に含まれる デバイス ID を分解する場合などで役に立つ。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │makedev(), major(), minor() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       関数 makedev(), major(), minor() は POSIX.1 では規定されていないが、他の多くのシステムにも
       存在する。

注意

       これらのインターフェースはマクロとして定義されている。  glibc 2.3.3 以降では、これらは GNU
       固有の 3 つの関数 gnu_dev_makedev(), gnu_dev_major(), gnu_dev_minor() の エイリアス (別名)
       となっている。後者の名前がエクスポートされるが、  以前から使われている前者の名前の方が移植
       性がある。

       The BSDs expose the definitions for these macros  via  <sys/types.h>.   Depending  on  the
       version, glibc also exposes definitions for these macros from that header file if suitable
       feature test macros are defined.  However, this behavior was deprecated in glibc 2.25, and
       since glibc 2.28, <sys/types.h> no longer provides these definitions.

関連項目

       mknod(2), stat(2)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。