Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       pthread_setschedprio - スレッドのスケジューリング優先度を設定する

書式

       #include <pthread.h>

       int pthread_setschedprio(pthread_t thread, int prio);

       -pthread でコンパイルしてリンクする。

説明

       pthread_setschedprio() 関数は、スレッド thread のスケジューリング 優先度に prio で指定され
       た値を設定する (一方、pthread_setschedparam(3) はスレッドのスケジューリングポリシー と優先
       度の両方を変更する)。

返り値

       成功すると、この関数は     0     を返す。     エラーの場合、0     以外のエラー番号を返す。
       pthread_setschedprio() が失敗した場合、 thread の スケジューリング優先度は変更されない。

エラー

       EINVAL 指定されたスレッドのスケジューリングポリシーでは、 prio は無効である。

       EPERM  呼び出し側が、指定された優先度を設定するのに必要な特権を持っていない。

       ESRCH  ID が thread のスレッドが見つからなかった。

       POSIX.1 では、 pthread_setschedprio() に関して エラー ENOTSUP ("サポートされていない値を優
       先度 に設定しようとした") も追加で規定されている。

バージョン

       この関数は glibc バージョン 2.3.4 以降で利用できる。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌───────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├───────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │pthread_setschedprio() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └───────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

注意

       スレッドのスケジューリング優先度を変更するために必要な許可や変更した場合の影響、および各ス
       ケジューリングポリシーで認められる優先度の範囲の詳細については、 sched(7) を参照。

関連項目

       getrlimit(2), sched_get_priority_min(2), pthread_attr_init(3),
       pthread_attr_setinheritsched(3), pthread_attr_setschedparam(3),
       pthread_attr_setschedpolicy(3), pthread_create(3), pthread_self(3),
       pthread_setschedparam(3), pthreads(7), sched(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。