Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       getttyent, getttynam, setttyent, endttyent - ttys ファイルのエントリーを取得する

書式

       #include <ttyent.h>

       struct ttyent *getttyent(void);

       struct ttyent *getttynam(const char *name);

       int setttyent(void);

       int endttyent(void);

説明

       これらの関数はファイル _PATH_TTYS (例えば /etc/ttys)  へのインターフェースを提供する。

       関数 setttyent()  はファイルをオープンする。 また既にオープンされている場合は、巻き戻す。

       関数 endttyent()  はファイルをクローズする。

       関数  getttynam()  は指定された端末名についてファイルを検索する。 この関数は (以下で説明さ
       れている)  ttyent 構造体へのポインターを返す。

       関数 getttyent()  は (もし必要であれば) ファイル _PATH_TTYS をオープンし、最初のエントリー
       を返す。  ファイルが既にオープンされている場合は、次のエントリーを返す。 ttyent 構造体は以
       下の通りである。

           struct ttyent {
               char *ty_name;     /* 端末デバイス名 */
               char *ty_getty;    /* 実行するコマンド。通常は getty */
               char *ty_type;     /* termcap のための端末タイプ */
               int   ty_status;   /* 状態フラグ */
               char *ty_window;   /* ウィンドウマネージャを起動するコマンド */
               char *ty_comment;  /* コメントフィールド */
           };

       ty_status は以下のいずれか値をとることができる。

           #define TTY_ON     0x01  /* ログインを有効にする (ty_getty プログラムを開始する) */
           #define TTY_SECURE 0x02  /* ユーザー ID 0 でのログインを許可する */

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌──────────────────────────┬───────────────┬───────────────────────┐
       │インターフェース属性                    │
       ├──────────────────────────┼───────────────┼───────────────────────┤
       │getttyent(), setttyent(), │ Thread safety │ MT-Unsafe race:ttyent │
       │endttyent(), getttynam()  │               │                       │
       └──────────────────────────┴───────────────┴───────────────────────┘

準拠

       POSIX.1 にはない。 BSD 系に存在し、おそらく他のシステムにもあるだろう。

注意

       Linux では、ファイル /etc/ttys と上で説明した関数は使われていない。

関連項目

       ttyname(3), ttyslot(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。