plucky (3) fwide.3.gz

Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       fwide - FILE ストリームの入出力単位を設定または取得する

書式

       #include <wchar.h>

       int fwide(FILE *stream, int mode);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       fwide():
           _XOPEN_SOURCE >= 500 || _ISOC99_SOURCE ||
           _POSIX_C_SOURCE >= 200112L

説明

       mode  がゼロならば  fwide()  関数は stream の現在の 入出力単位を決定して返す。stream がワイド文字単位のと
       き、 すなわちワイド文字 I/O は許されてバイト (char) I/O は許されていない ときには、正の値を返す。  stream
       がバイト単位のとき、すなわちバイト I/O は許されて ワイド文字 I/O は許されていないときには、負の値を返す。
       stream の入出力単位がまだ決定されていない場合にはゼロが返される。 この場合には次の I/O 操作によって入出力
       単位が変更される (バイト I/O 操作の場合にはバイト単位に、ワイド文字 I/O 操作の場合には ワイド文字単位にな
       る)。

       一度ストリームの入出力単位が決まると、変更することはできず、 ストリームがクローズ (close)  されるまで保持
       される。

       mode がゼロでない場合には fwide()  関数は最初に stream の入出力単位を設定しようとする (mode が 0 より大き
       い場合にはワイド文字単位に、 mode が 0 より小さい場合にはバイト単位に設定しようとする)。 そして上記と同様
       に現在の入出力単位を返す。

返り値

       fwide()   関数はストリームの入出力単位の設定を試みた後にその値を返す。 正の返り値はワイド文字単位を、負の
       返り値はバイト単位を意味する。 返り値が 0 ならば未決定を意味する。

準拠

       POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99.

注意

       バイト単位のストリームにワイド文字を出力にするには fprintf(3)  関数の %lc 変換や %ls 変換を使用することが
       できる。

       ワイド文字単位のストリームにバイト単位の出力を行うには  fwprintf(3)  関数の %c 変換や %s 変換を使用するこ
       とができる。

関連項目

       fprintf(3), fwprintf(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10  の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。