plucky (3) sem_post.3.gz

Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       sem_post - セマフォのロックを解除する

書式

       #include <semaphore.h>

       int sem_post(sem_t *sem);

       -pthread とリンクする。

説明

       sem_post()  は、 sem が指すセマフォの値を 1 増やす (ロックを解除する)。その結果、 セマフォの値は 0 より大
       きな値に変化し、 sem_wait(3)  で停止している別のプロセスやスレッドが呼び起こされ、 セマフォをロックできる
       ようになる。

返り値

       成功すると、 sem_post()  は 0 を返す。エラーの場合、セマフォの値は変更せずに、 -1 を返し、 errno にエラー
       を示す値をセットする。

エラー

       EINVAL sem は有効なセマフォではない。

       EOVERFLOW
              一つのセマフォで使用できる最大値を超えてしまうところであった。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │sem_post()       │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2001.

注意

       sem_post()  は async-signal-safe である。 つまり、シグナルハンドラーの中でも安全に呼び出すことができる。

       sem_wait(3) と sem_open(3) を参照。

関連項目

       sem_getvalue(3), sem_wait(3), sem_overview(7), signal-safety(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10  の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。