Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名称
grohtml - groff の HTML ドライバ
書式
grohtml [ -atTvdgm? ] [ -Fdir ] [ -Iimagetype ] [ -rresolution ] [ files... ] コマンドラインオプションとパラメータの間に空白を含めることが可能です。
解説
grohtml は GNU troff の出力を HTML に翻訳します。 通常は grohtml は -Thtml オプションを付 けて groff コマンドを使用することで起動されます。 ファイルが与えられない場合、 grohtml は 標準入力を読みます。 ファイル名が - のときでも、 grohtml は標準入力を読みます。 HTML 出力 は標準出力へ書き出されます。 groff から grohtml を実行する時は、 groff -P を使用して grohtml にオプションを渡すことが出来ます。
オプション
-a grohtml に troff が指定したのと同じ位置で HTML の改行を出力するよう強制します。 こ のオプションなしでは grohtml は HTML ブラウザにより整形される段落中にテキストを出力 します。 -d 内部デバッギングを有効にします。 -g grohtml に表題や見出しを推測しないよう伝えます。 -m や -a フラグと一緒にこのフラグ を使用することにより grohtml は HTML ブラウザを整形機ではなくプリンタとして扱いま す。 -m 余白をそのままにします。 grohtml は左の余白を取り除きません。 -t grohtml が字下げや表の文を実現する時に HTML の表を生成することを禁止します。 grohtml は表あるいは HTML の字下げにより .IP を実現出来ます。 しかしながら .2C が使 用される場合には、 テーブル構造を使用したときだけ、それと判るように HTML に変換出来 ます。 HTML のテーブルのコードに 2,3 の既知のバグがまだ存在するため、 このオプショ ンは、開発中のコードの実行を抑止するために存在します。 grohtml でのデフォルトは、適 切な時には HTML テーブルが生成されます。 -T tbl からの出力を処理するときに、 grohtml がイメージを生成することを禁止します。 簡 単なテキストの表が生成されるときに有用です。 -Fdir フォントとデバイス記述ファイルのために dir/devname を検索します ; name がデバイスの 名前であり、通常は html です。 -Iimagetype grohtmlが式や表、図に遭遇した時に生成する画像の形式を選択します。 このデフォルトは png256 です。 受け付けられる画像形式は gif および ghostscript gs(1) によりサポート される任意の png です。 -rresolution 全ての画像の解像度を選択します。 デフォルトではインチ当り 80 ピクセルです。 例: -r100 はインチ当り 100 ピクセルを示します。 -v バージョン番号を印字します。 -? 使用法を表示します。
使用法
R, I, B, BI という形式があり、フォントポジション 1 から 4 にマウントされます。 groff を -mhtml マクロセット付きで起動する事をお勧めします。 このマクロセットを指定すると、へッ ダ、フッタ、ハイフネーションを 無効にして、更にテキストを右揃えします。
依存関係
grohtml は grops と gs に依存します。 grohtml が gif ファイルを生成するよう構成されている 場合には、更に ppmtogif と ppmquant にも依存します。 しかしながら png ファイルを生成するよ う構成されている場合 (デフォルト) には png 出力デバイスを持つ gs に依存します。 画像は 表、図、式や線に遭遇した時に生成されます。
バグ
これはまだまだアルファバージョンです。 少なくとも三つの大きなバグが残っています。 第一に、 grohtml は HTML テーブルの終わりの判断を間違えて、同じテキストが 2 回出力されて しまうこと があります。 第二に式番号が正しく処理されません。 第三に式マクロと図のマクロが grohtml を 混乱させることがあります。
関連項目
afmtodit(1), groff(1), troff(1), psbb(1), groff_out(5), groff_font(5), groff_char(7)