Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       sort - テキストファイルの行の並び替えを行う

書式

       sort [OPTION]... [FILE]...
       sort [OPTION]... --files0-from=F

説明

       ファイルの内容をソートして標準出力に書き込みます。入力ファイルが複数の場合、  連結して出力
       します。

       長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。 並び替えオプション:

       -b, --ignore-leading-blanks
              先頭の空白を無視する

       -d, --dictionary-order
              空白および英数字のみ含まれていると仮定する

       -f, --ignore-case
              大文字・小文字を区別しない

       -g, --general-numeric-sort
              一般的な数値として比較を行う

       -i, --ignore-nonprinting
              表示可能な文字のみ比較を行う

       -M, --month-sort
              月名でソートする。(不明) < 'JAN' < ... < 'DEC' の順

       -h, --human-numeric-sort
              人間が読むことができる形式の数値を比較する (例: 2K 1G)

       -n, --numeric-sort
              文字列を数値とみなして比較する

       -R, --random-sort
              キーのランダムハッシュ順にソートする

       --random-source=FILE
              ランダムソースを FILE に設定する

       -r, --reverse
              逆順にソートを行う

       --sort=WORD
              WORD に応じてソートする。WORD の候補は次の通り: general-numeric  -g,  human-numeric
              -h, month -M, numeric -n, random -R, version -V

       -V, --version-sort
              自然な (バージョン) 数字順でソートする

       そのほかのオプション:

       --batch-size=NMERGE
              一度に最大 NMERGE 行、併合を行う。それ以上の場合 は一時ファイルが使用される

       -c, --check, --check=diagnose-first
              入力がソートされているかを確認する。ソート は行わない

       -C, --check=quiet, --check=silent  -c と同様だが、正しくソートされていない最初
              の行を出力しない

       --compress-program=PROG
              PROG を使用して一時ファイルを圧縮し、PROG -d を 使用して展開する

       --debug
              ソートに使用されている行の一部に注釈をつけて、不確かな 使用方法について標準エラー出
              力に警告を表示する

       --files0-from=F
              ファイル F に含まれた NULL 文字で区切られた文字列を  ファイル名として扱い、それらの
              ファイルの中身を入力行  として読み込む。ファイル F に - を指定した時は、ファ イル名
              を標準入力から読み込む

       -k, --key=KEYDEF
              指定されたキーでソートする。KEYDEF では場所と並び替え種別を指定する

       -m, --merge
              ソートされたファイルを併合する。ソート自体は行わない

       -o, --output=FILE
              結果を標準出力の代わりに FILE に書き込む

       -s, --stable
              前の比較結果に頼らない安定的な並び替えを行う

       -S, --buffer-size=SIZE
              主記憶のバッファの大きさとして SIZE を使用する

       -t, --field-separator=SEP フィールド区切り文字として空白の代わりに SEP を使用する

       -T, --temporary-directory=DIR
              一時ディレクトリとして $TMPDIR または /tmp ではなく DIR  を使用する。オプションを複
              数指定すると、複数のディ レクトリを指定できる

       --parallel=N
              同時に実行するソートの数を N に変更する

       -u, --unique              -c と併せて使用した場合、厳密に順序を確認する。-c を付け
              ずに使用した場合、最初の同一行のみ出力する

       -z, --zero-terminated
              文字列の最後に改行でなく NULL 文字を付加する

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       KEYDEF  は F[.C][OPTS][,F[.C][OPTS]] の書式で、開始位置と停止位置を指定します。 F はフィー
       ルド番号で、 C はフィールド内の文字位置です。両方とも開始番号は 1 です。  停止位置はデフォ
       ルトでは行末です。-t と -b の両方とも指定がない場合、 フィールド内の文字は、前にある空白の
       開始から数えられます。 OPTS には、1 文字の並び替えオプション [bdfgiMhnRrV]  を一つ以上指定
       します。  OPTS で指定されたキーの並び替えオプションは、グローバルな並び替えオプション より
       優先されます。キーが指定されない場合、行全体がキーとして使用されます。

       SIZE には以下の倍数などを指定する接尾辞を続けることが出来ます: % はメモリの何 % を使用する
       か。b は 1倍、K は 1024倍 (標準)。同様に M, G, T, P, E, Z, T なども指定できます。

       *** 警告 *** 環境変数によって指定されたロケールで並び替え順序が変わります。 本来のバイト単
       位の値を使用した伝統的な並び替え順にしたい場合、 LC_ALL=C を指定してください。

作者

       作者 Mike Haertel および Paul Eggert。

バグの報告

       sort のバグを発見した場合は bug-coreutils@gnu.org に報告してください。  GNU  coreutils  の
       ホームページ:  <http://www.gnu.org/software/coreutils/> GNU ソフトウェアを使用する際の一般
       的なヘルプ:        <http://www.gnu.org/gethelp/>         sort         の翻訳に関するバグは
       <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書を参照する場合
       は info coreutils 'sort invocation' を実行してください。

著作権

       Copyright © 2012 Free Software Foundation, Inc.  ライセンス GPLv3+: GNU GPL version  3  or
       later  <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.   This is free software: you are free to change
       and redistribute it.  There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

関連項目

       sort の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および  sort
       のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド

              info sort

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。