Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       test - ファイル種別の確認や値の比較を行う

書式

       test EXPRESSION
       test

       [ EXPRESSION ]
       [ ]
       [ OPTION

説明

       終了ステータスは EXPRESSION によって決まります

       --help この使い方を表示して終了する

       --version
              バージョン情報を表示して終了する

       EXPRESSION が省略されるとデフォルトでは偽 (false) になります。それ以外 の場合は EXPRESSION が真 (true) か
       偽 (false) かによって終了ステータス が設定されます。これは次のうちの一つになります:

       ( EXPRESSION )
              EXPRESSION が真

       ! EXPRESSION
              EXPRESSION が偽

       EXPRESSION1 -a EXPRESSION2
              EXPRESSION1 と EXPRESSION2 の両方が真

       EXPRESSION1 -o EXPRESSION2
              EXPRESSION1 と EXPRESSION2 のいずれかが真

       -n STRING
              STRING の長さが 0 でない

       STRING -n STRING と等価

       -z STRING
              STRING の長さが 0

       STRING1 = STRING2
              両方の文字列が等しい

       STRING1 != STRING2
              両方の文字列が等しくない

       INTEGER1 -eq INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 に等しい

       INTEGER1 -ge INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 以上

       INTEGER1 -gt INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 より大きい

       INTEGER1 -le INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 以下

       INTEGER1 -lt INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 未満

       INTEGER1 -ne INTEGER2
              INTEGER1 が INTEGER2 に等しくない

       FILE1 -ef FILE2
              FILE1 と FILE2 が同じデバイスで inode も等しい

       FILE1 -nt FILE2
              FILE1 が FILE2 より (更新された時刻が) 新しい

       FILE1 -ot FILE2
              FILE1 が FILE2 より古い

       -b FILE
              FILE が存在し、かつブロックデバイスである

       -c FILE
              FILE が存在し、かつキャラクタデバイスである

       -d FILE
              FILE が存在し、かつディレクトリである

       -e FILE
              FILE が存在する

       -f FILE
              FILE が存在し、かつ通常ファイルである

       -g FILE
              FILE が存在し、かつ set-group-ID されている

       -G FILE
              FILE が存在し、かつ実効グループ ID によって所有されている

       -h FILE
              FILE が存在し、かつシンボリックリンクである (-L と同じ)

       -k FILE
              FILE が存在し、かつスティッキービットが立っている

       -L FILE
              FILE が存在し、かつシンボリックリンクである (-h と同じ)

       -O FILE
              FILE が存在し、かつ実効ユーザ ID によって所有されている

       -p FILE
              FILE が存在し、かつ名前付きパイプである

       -r FILE
              FILE が存在し、かつ読み込みが許可されている

       -s FILE
              FILE が存在し、かつ大きさが 0 より大きい

       -S FILE
              FILE が存在し、かつソケットである

       -t FD  ファイル記述子 FD がターミナル上で開いている

       -u FILE
              FILE が存在し、かつ set-user-ID bit が立っている

       -w FILE
              FILE が存在し、かつ書き込みが許可されている

       -x FILE
              FILE が存在し、かつ実行 (または検索) が許可されている

       -h  および  -L  を除き、全ての  FILE  関連のテストはシンボリックリンクを辿ります。 小括弧はシェルに対して
       (バックスラッシュなどによって) エスケープが必要なこと に注意してください。INTEGER は文字列の長さを返す -l
       STRING を使うことも可能です。

       備考: [ では --help および --version オプションを使えますが、test では 使えません。 test はそれらを空でな
       い STRING として扱います。

       注意: 使用しているシェルによっては組み込みコマンドとして test および/または [ を持っている場合 があり、通
       常はここで記述しているバージョンより優先的に使用されます。シェルの 文書を参照してオプションなどの詳細を確
       認してください。

作者

       作者 Kevin Braunsdorf および Matthew Bradburn。

バグの報告

       test のバグを発見した場合は  bug-coreutils@gnu.org  に報告してください。  GNU  coreutils  のホームページ:
       <http://www.gnu.org/software/coreutils/>           GNU          ソフトウェアを使用する際の一般的なヘルプ:
       <http://www.gnu.org/gethelp/> test の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連
       絡してください。 完全な文書を参照する場合は info coreutils 'test invocation' を実行してください。

著作権

       Copyright © 2012 Free  Software  Foundation,  Inc.   ライセンス  GPLv3+:  GNU  GPL  version  3  or  later
       <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.   This  is free software: you are free to change and redistribute it.
       There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

関連項目

       test の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および test  のプログラムが
       正しくインストールされているならば、コマンド

              info test

       を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。

GNU coreutils                                       2012年4月                                            TEST(1)